2021/10/07(木) 21:00 0 5
前を任せた脇本雄太は8番手から捲り届かず4着で、シンタロウも共倒れの7着に終わったが、世界の脇本にマークしたことで「あれはあれで色々勉強になりました」と清々しい表情。
「普通の選手ならあれだけ車間が空いたら絶対に追い付かないけど、脇本はあそこからでも頭まで届くかどうかの勝負が出来てしまう。最後の3コーナーのグググって加速するところは尋常じゃないスピードでしたよ」
そしてここで自分のTシャツを指差し、
「“限界? 気のせいだよ!”って自分自身を鼓舞する意味で着ていたけど、今日のレースに関しては、“限界? 気のせいじゃなかったよ!”だね(笑)。同じ人間なのにここまで性能が違うと、今までの俺の努力はなんだったの!? って気持ちになってしまう」。
脇本雄太という圧倒的な存在を前に笑うしかないシンタロウだが、このまま白旗を上げる男ではないし、これでより一層やる気になった様子。
「バリバリだった20年前に戻りたいと思ってもそんなことは不可能だし、今の自分で頑張るしかない。しゃーないの一言で片付けちゃうのは簡単だけど、そういうのは言いたくないし言わない。時間は待ってくれないし、今を大切に生きながら、少しでも脇本とか上位の人との差を埋めていきたいね」と、どこまでもストイックで前向きなシンタロウ先生だった。(アオケイ・長谷川記者)