2025年6月19日　岸和田競輪
大阪・関西万博協賛
第3回パールカップG1（最終日）

6月17日より岸和田競輪において、東西に分かれた熱戦を繰り広げてきた「第3回パールカップ」G1が決勝の日を迎えた。
し烈なせめぎ合いでハードな勝ち上がりとなったシリーズの中でも、圧倒的な存在感を示したのは、今年のオールガールズクラシックを制し、年間グランプリスラムを見据える佐藤水菜。圧巻の捲りで後続を引き離し、唯一の連勝で決勝に駒を進めた。また、地元平塚のガールズグランプリ出場を目指す尾崎睦や、2回目のG1タイトルを狙う梅川風子も、展開を見極めた組み立てで決勝進出を果たした。一方の西地区は新鋭の仲澤春香と竹野百香が持ち味を発揮、新時代の到来も予感させる初のG1ファイナル進出を決めた。
佐藤水菜の完全Vか、待ったをかけるか選手が現れるのか。注目が集まった決勝は、打鐘で4番手に位置した佐藤水菜が、最終HSで仕掛けると、そのまま後続の追い上げを許さず押し切り優勝ゴール。パールカップは初優勝で、昨年の競輪祭女子王座戦からG1は3連続優勝を達成。自身の持つG1優勝記録を通算4回に更新した。

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【第3回パールカップ（3日目）12R＝ガールズ決勝】
1／佐藤水菜（L1・神奈川114期）
2／仲澤春香（L1・福井126期）
3／尾崎睦（L1・神奈川108期）
4／竹野百香（L1・三重124期）
5／梅川風子（L1・東京112期）
6／柳原真緒（L1・福井114期）
7／奥井迪（L1・東京106期）

◆レース展開

中団で内に1・佐藤水菜、外に4・竹野百香で並走となるが、残り2周前に佐藤が引いて、誘導以下、7奥井、2仲澤、4竹野、1佐藤、3尾崎、5梅川、6柳原で隊列が整う。奥井の後ろで仲澤が、竹野の後ろで佐藤がそれぞれ車間をあけていく。そのままの態勢で打鐘を通過し、最終HS前から奥井がペースを上げる。4番手の佐藤もすかさず仕掛け、最終2コーナーでは奥井をとらえて先頭に躍り出る。佐藤を尾崎が追い、さらに梅川も6番手から捲りを狙う。直線で尾崎も追い込むが、佐藤が振り切って優勝ゴール。2着に尾崎。最終2センターから内に進路を取った竹野が直線で梅川をかわして3着に入線した。

【パールカップ（3日目）12R=決勝・結果】
2車単1-3　710円（3番人気）
3連単1-3-4　5,870円（18番人気）
決まり手：捲り-マーク

優勝：佐藤水菜（L1・神奈川114期）
今回成績：予1・準1・決1

自分の思うようなレースができて、すごく有意義な3日間でした。
（並走が） 長かったですね。勝負所以外は退く気がなかったので、そこは精神と精神、競輪の戦いをしようと思いました。残り1周になる前に、誰かしら動きたいというタイミングは分かっていたので、そこで自分が1番手に駆けようと。もがき合いにならないように、自分が優勝できるように考えて走りました。
一番嫌なゴール前勝負になったので、最後は神様頼み。今世紀最大の力で踏み込みました。ずっと踏んでいましたが、さらに気合いで踏み込んで、雑巾のように足を絞って絞って絞りました。（競技用の自転車とは違うので）一生懸命に工夫して、いろいろ々やってみましたが、今の自転車では、なかなか理想のフォームにはならなくて。練習でも仲澤に負けて、けっこう危機感を持って入ったのですが、走るからにはお客さんのお金も期待も背負っているので、そこ（危機感やフォームなど）は全部無視して戦いました。
心残りなのは、やっぱり1周半駆けたかったという気持ち。本当は今日1周半を行きたかったのですが、珍しく前団だったので自分のタイミングから。こういうタイトルレースでしっかりと長い距離を踏んで、自分の力試しをしていくことが、もう一段階、ステップアップするためには絶対的に必要だなと感じています。オールスターでは、もうちょっと長い距離を踏めるように、勇気を持って走れるようにしていきたいです。
（自転車競技は）オールスターが終わった後に、全日本（全日本自転車競技選手権大会）があります。そこが世界選手権のセレクションになるので、しっかりと頑張りたいという目標を掲げています。
（グランプリスラムまで）あと1個。（オールスターは）どんなレースでも、どんな勝ち上がりでもやることは一つ、勝つことだけ。1着だけを狙って勝ち上がりとか気にせず、自分のレースをしてしっかりと勝ちたいです。期待が重いですが、もうちょっとステップアップして強くなれるように頑張っていきます。

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◆パールカップG1（最終日）注目選手ピックアップ◆
【最終日6R＝L級選抜】
「応援してくれるファンのために」
2着／日野未来（L1・奈良114期）**
※チャリレンジャー（スポンサード選手）

正直、昨日も引くのを迷ったので、今日も迷いましたが、前受けした平子（結菜）さんが先行選手では無いので、引いて自分の行けるところからと思い、思い切って仕掛けました。（自転車の進みは）最終日が一番良かったです。今回は持ち味を出したレースだと思っていますし、後悔なくできたと思いますが、初日にシューズを新品に変えてしまい、今まで使ったものの方がいいと周りからもアドバイスをもらいました。未熟で、良くなかったと思っています。シューズは2日目に戻し、今日もそのままでいきました。準決勝にも乗れなかったので、昨年よりダメだと思いますが、ひとつずつ成長しているとは思います。（パールカップ前も）オールスターのファン投票したよと（SNSで）コメントが届いていますし、一人でも応援してくれる方のために、これからも頑張っていきたいと思います。

(P-Navi編集部)