油谷蒼を目標にしたレース。油谷から前田への2車単は1、3倍と圧倒的な支持を集めていた。しかし、レースは駒井大輔の押し上げで落車してしまう。悔しい敗退となった前田がレース後に話してくれた。

「悔しい結果になっちゃいましたね。でも、怪我は大したことなかったので良かった。自転車も大丈夫みたい。これもひとつの経験だと思って走ります」と翌日の出走を決意。

　今期の競走得点は75点オーバー。たらればになってしまうが、普通に走っていたら間違いなくワンツーが決まっていたはず。それを無念の落車で勝ち上がりの権利を失い相当、悔しいはずだろうが、丁寧に応えてくれた。

「走る以上はしっかり1着を取れるように頑張ります。吉川君は初連係なんですよ。ラインで決まるように頑張りたい」

　世代的にバリバリ全盛期だった頃をしらないが、今でも検車場では格上のオーラを放っている。悔しいモヤモヤは、残り二走をピンピンでまとめて晴らしてみせる。(アオケイ・石濱記者)