現在、全日本選抜(GI・5着)、ウィナーズカップ(GII・4着)とビッグ2連続優出中の村田。「ちょっと、できすぎ」と笑うが「体調はずっといいし、二次予選も伸びていた。ビッグレースで高いレベルのところで走って、経験値を積めていると思う」と確かな手応えを感じている。

　その背景には、ある人の言葉があった。

　"このまま終わってええんか？"

「去年の宮杯(高松宮記念杯)は、落車の影響もあって調子を落としていて出られなかった。だけど、近畿の打ち上げに呼んでもらって。その時に南(修二)さんに"このまま終わってええんか？"と。練習に誘ってもらって、岸和田に行くようになりました」

　ターニングポイントとなったのは南の一言だった。村田は言う。「ワッキーにも福井に呼んでもらい、自分は近畿の先輩や後輩たちに恵まれています」と。

　ウィナーズカップの決勝後に「もっと上を目指して、上の景色が見てみたい」と意欲を示した村田。

「終わって賞金ランク8位(現在10位)になって、しっかりスクショ(スクリーンショット)しました(笑)」

　準決勝は「最高の3番手」と話す寺崎浩平、古性優作の後ろ。賞金の面で大きく左右するダービーなだけに、ここを突破すればS班も夢じゃない。40歳、おっさんの星！村田の快進撃に期待したい。(アオケイ・八角記者)