ここは展開入り組むコマ切れ戦。前受けの南潤がダラっと流した打鐘で7番手から一気にカマすと、後続を引き離し力強く押し切った。「後ろが付きにくいタイミングで行ったので迷惑をかけましたが、むちゃくちゃ緊張するなかしっかり踏めた」と幸先いいスタートに胸を張った。

　前検日にメンバーを知ると、石原は2日目の出走を歓迎していた。「(一次予選は)初日よりも2日目の方がいい。だって、色んなレースの傾向や風向きとかがわかるじゃないですか」との言葉通り、実戦に生かすことができた。

　去年は44勝を挙げ年間S級最多勝利を記録した。そのうちの30勝がFIの7車立てによるもので「9車になるとまったくダメ」とコボしていたが、今年はこの日を含め、16勝中8勝をGIII以上の9車立てでマークしている。「勝てるところで勝って、負けるところではちゃーんと負けてますから(笑)」と自虐するも、苦手意識を払拭しているのは確かだ。「本当はまくりで勝ちに行きたいんだけど、得意じゃないんですよ。二次予選以降も自分の競走で頑張ります」といつも通りのスタイルで強敵たちに挑む。(netkeirin特派員)