2025/04/29(火) 09:00 0 0
125期の松本昂大が人気を集めたこのレースだったが、前受けから松本を出させなかった先行職人の岡崎克政に翻弄され、まさかの不発。この波乱を演出したのは近藤直幹のS取りだったといっても過言ではないだろう。
「元々Sは得意だったんですけど、最近は特にスタートの練習ばかりしています。今はとにかく前受けのラインが有利だし、強い子に突っ張られて後ろ攻めから巻き返すのは相当厳しいのでね。それならSを頑張って、少しでもチャンスがある展開に持ち込めればって。初日も後ろ攻めになっていたらたぶん克政と6、7着していたと思います。それくらい初手の位置は大事。今は自力選手には厳しい時代。ブロックするような脚はないけど、せめてSだけでも取って自力選手の力になれればとは思っています。もちろん、毎回Sが取れるわけじゃないですけどね。それでも少しずつ、流れも良くなってきたのかな」
近藤がSを取って、自力選手がそれに応えて前々に踏むーー。こういった形をつくって波乱を演出するケースが、今後また出てくる可能性は十分だ。(netkeirin特派員)