2月の佐世保で久々のVを飾った栗本武典。しかし、その後2節は決勝進出に失敗。悩める胸中を吐き出した。

「なんかダメですね…。今はレースのダイジェストでいろいろな選手の走り方を見ることができる時代。選手の間で"3か月スパン"と呼ばれるものがあって、だいたい3か月で走り方がバレてしまう。自分は1月から調子が良くてヨコに動かないようにしていたら、相手にうまく走られてしまって点数をかなり下げてしまった。かといって点数を意識したらレースが小さくなってしまう。走り方を、いろいろと考えていかないと」

　しかも「千葉は直前、雨が多くてあまり外で乗れていない。不安要素しかない」とトーンは上がらない。

「せっかく特選からスタートできるし頑張りたいですね」

　初日は95点レーサーの河崎正晴、93点レーサーの保田浩輔が相手。いい意味で気楽に走れるだろう。初日に連係する丸山啓一は優勝した佐世保の準決勝と決勝でワンツーを決めている(準決勝は丸山が1着)。ネガティブな材料ばかりではないのだ。考えた走りで3か月スパンなるものを打破できるのか注目したい。(netkeirin特派員)