今シリーズで特進を狙っていた中西勇の連勝が7で止まり決勝は大混戦となりそうだが、そんな中で動きが光っているのが地元・貝原だ。準決では正攻法からライバル鳥海創を完全に封じて逃げ切った。

「一度、突っ張った鳥海君は必ずまた巻き返してくるはずだから、そこに併わせていけるように上げていこうと思っていた。それをしっかりとできました」と満足げに話す。

　しかし、そのようなレースをするには相当、脚を使わされはずだが、宇都宮の長い直線はタレることなく押し切った。

「昨日、ちょっとポジションをいじったんですよ。そうしたら、思った以上に感じが良くて。普通、(あの様なレースをすると)脚に来ちゃうんですけど、全然平気。あと半周くらいは行けるんじゃないかって程です(笑)」

　強敵揃いの決勝戦への意気込みを聞いてみると「かなり良い感じなので、本当は先行したいくらいですね。自分の調子は悪くないと思うので、今の力を出し切るレースをしていきたい」と力強く話してくれた。今までの中でも「かなり良い状態」と言っていた貝原の気合の走りに注目してみたい。(アオケイ・真島記者)