道中は後方8番手に置かれるも、打鐘前から渾身ショットがズバリと決まった。マークしていた東龍之介が離れる出足の良さが光り1センターからはひとり旅状態でそのまま力強く押し切った。「決め打ちせずに流れで。今回から使う新車が流れる感じがあったしいいですね」と初日大敗のうさを晴らした。

　初日、一次予選8Rは新進気鋭の若手、後藤大輝を強引にネジ伏せたものの過度に脚を消耗して共倒れに終わった。満を持して挑んだ地元地区開催だっただけにショックは大きかったが、ひとまず軌道修正には成功した。

「直前にノロウイルスになってしまい調子が落ちていました。治ってから慌てて追い込みすぎたせいか、仕上がりはイマイチで…。取り返さなきゃって気持ちが焦りになっていたみたいです」と決して本調子とはいえないが、レースで結果を出した以上は過度の不安も無さそうだ。

　残り2走も松井らしい痛快な一撃で見せ場をつくる。(netkeirin特派員)