アプリ限定 2025/04/09(水) 12:00 0 14
10日に開幕する武雄競輪「大楠賞争奪戦(GIII)」。同開催に出場するS級S班・新山響平の直近1年間のGIIIでの戦歴を検証してみた。結論的には、二次予選と準決はめっぽう強く、初日特選と決勝は滅多に車券に絡まないというかなり極端なデータとなった。ぜひ、車券戦略の参考にして欲しい。
新山響平の直近1年間のGIIIでの戦歴は以下のとおり。
【表①:直近1年間の新山響平のGIII戦績】
開催場 | 初特 | 2予 | 準決 | 決勝 | 敗者 |
---|---|---|---|---|---|
①高知 (2024/4/11-14) | 4HB | 2HB | 2HB | 7 | - |
②函館 (2024/5/16-19) | 5HB | 1HB | 7HB | - | 1B |
③久留米 (2024/6/22-25) | 6 | 1HB | 2B | 6 | - |
④福井 (2024/7/20-23) | 6 | 2HB | 1HB | 8HB | - |
⑤富山 (2024/8/29-9/1) | 2HB | 2HB | 1HB | 9 | - |
⑥青森 (2024/9/26-29) | 5HB | 2HB | 2HB | 4B | - |
⑦京王閣 (2024/10/26-29) | 9 | 2HB | 1B | 2 | - |
⑧四日市 (2024/11/7-10) | 9H | 1HB | 1B | 1 | - |
⑨玉野 (2024/12/12-15) | 1B | 3HB | 1 | 7 | - |
⑩和歌山 (2025/1/10-13) | 5HB | 6 | - | - | 2HB 8HB |
⑪高松 (2025/1/30-2/2) | 9 | 1HB | 5HB | - | 2HB |
⑫静岡 (2025/2/13-16) | 7H | 1 | 1HB | 7H | - |
⑬名古屋 (2025/3/1-4) | 6 | 1HB | 1HB | 4B | - |
※「初特」は初日特選、「敗者」は敗者戦
【表②:直近1年間の新山響平のGIII着順データ】
出走数 | 1着数 | 2着数 | 3着数 | 着外数 | |
---|---|---|---|---|---|
初特 | 13 | 1 | 1 | 0 | 11 |
2予 | 13 | 6 | 5 | 1 | 1 |
準決 | 12 | 7 | 3 | 0 | 2 |
決勝 | 10 | 1 | 1 | 0 | 8 |
敗者 | 4 | 1 | 2 | 0 | 1 |
新山は、直近1年間でGIIIの二次予選と準決を、合わせて25レース走っている。そのうち、ホームバック(HB)を取っているのが19回。バック(B)だけ取っているのが3回、バック率88%である。連対率は84%。現代の競輪において、グレードレースの勝ち上がり戦で徹底先行を貫いてのこの戦績は、やはりさすがS班であるし、車券的にも信頼度は非常に高い。
初日特選と決勝は合計23レース走って、1着2回、2着2回。連対率は17%。
また、初日特選では13レース中5レースでHBを取っているが、決勝でHBを取っているのは10レース中1回だけ。さらに唯一の優勝(四日市GIII)は、中野慎詞の早めのカマし先行を利した番手捲りである。つまり、先行スタイルも結果も、初日特選と決勝ではしっかりやれていないという課題が浮き彫りになっている。
敗者戦も含めた全52レース中、28レースでHBを取っている先行型としては、意外なのが3着が1回しかないこと。
唯一の3着(24年12月の玉野GIII二次予選)は、別線の松本秀之介に捲られ、番手の渡部幸訓が2着というもの。つまり、これだけ先行してズブズブの3着(ラインの2、3番手が1、2着で自身が3着に逃げ残るケース)が一度もない。
車券的には、かなり参考になるデータではないだろうか。
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