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【全日本選抜競輪】「充実した時期を過ごしているように感じる」ケイリン女子部・二宮歩美の注目選手紹介/豊橋GI開催展望

2025/02/20(木) 10:00 0 3

「全日本選抜競輪(GI)」が21日、豊橋競輪場で開幕します。今回はケイリン女子部・二宮歩美部長による注目選手紹介&シリーズ展望をお届けします。

旅打ちの行く先々で全日本選抜競輪のPRに出くわす!

 今年の豊橋GI「全日本選抜競輪」のポスターはnetkeirinでも記事になるほど話題を集めた『場内にいるお客様』をモデルにした昭和のギャンブル場を彷彿とさせるインパクトあるデザインが印象的で味がありましたね。

 ちなみに年末に4公営競技それぞれの最高峰のレース(ボートレースのSGグランプリ/競馬の有馬記念/競輪のKEIRINグランプリ/オートレースのスーパースター王座決定戦)に触れ、改めて興味を持ち、「今年は絶対に旅打ちに出かけてやる!」と密かに企んでいたのですが、奈良記念(2日目)にケイリン女子部がお呼ばれしたことをきっかけに行って参りました、4公営競技旅打ちツアー!

奈良記念を盛り上げたケイリン女子部(写真:著者提供)

 まずはメンバーの市口実紗紀の地元である京都競馬場からスタートしようと朝一から向かっていると『大雪で10年振りに中止順延に…(涙)』とのことで、そのまま奈良記念初日にお邪魔して参りました。なにやら場内でナンパしているお兄さんがいるので何かと思って話を聞いてみると全日本選抜競輪のPRキャンペーンではありませんか!?

全日本選抜競輪のPRに勤しむイケメンお兄さんに遭遇(写真:著者提供)

 最大で13,500円分のデジタルギフトが貰えたり、クイズに正解するとお菓子が貰えたり! まだまだ豊橋競輪GIの現場でもチャンスはありますので、ぜひ現地に行く方は参加してみて下さいな!

 そして、その後はメンバーの中でボートレースMCも兼務している西川ゆりのも一緒にびわこボートレース場に行って…

びわこボートレース場に降臨(写真:著者提供)

 その足で帰省がてら浜松オート場にギャンブル仲間と行ってきたのですが、愛知支部所属の富安保充選手や山口智弘選手、鈴木咲香元選手によるPRトークショーがステージで行われ、競輪の宮司周郎選手の娘さんがオートレーサーの宮司佳奈選手だったりと浜松所属のオートレーサーとの繋がりや交流などの話もされていました。

愛知支部の選手たちがトークショーで盛り上げる(写真:著者提供)

 その後は「せっかくだから」と浜名湖ボートレース場まで足を伸ばしたり。

浜名湖ボートレース場(写真:著者提供)

 なぜだか“負けない旅打ち”に成功したお陰で最後の最後に静岡記念に辿りつき、そこでも全日本選抜競輪のPRをやっており、開催が近づくのを刻々と感じる日々でした。

レーサーパンダのフード付きマフラー装備で静岡記念へ(写真:著者提供)

 何が残念って静岡記念最終日に急遽当日欠場になった藤井侑吾選手が引き続き全日本選抜競輪も病気欠場に…。地元の豊橋で開催されるGIで愛知支部から唯一出場予定だっただけに本人も相当、悔しいはず!

 私の今年のイチオシ若手選手の一人で立川記念ではマークした山口拳矢選手の優勝に貢献するダイナミックな走りを見て、まだまだ底知れないポテンシャルや器の大きさを感じて注目していただけに、活躍を楽しみにしていたけれど、とにかく地元の名古屋GIIIやウィナーズカップには復帰できることを祈るのみ。

全日本選抜競輪とは…

 ところで改めて、全日本選抜競輪ってどんな開催なのかおさらいしておきましょう。まず、なんと言っても今年最初のGIで、優勝した選手が早くも年末に開催される「KEIRINグランプリ2025」へ出場が決まる大事な一戦!

 特徴としては各都道府県で一番競走得点が高い選手が大集結した開催ってこと! ちなみにS級1班がいない都道府県からは1名も出場できないことあるんですよ! その中でも今年は一番、出場人数が多いのが神奈川勢なんですって! なんとなく勢い的にはそうかな?とは思っていましたが、北井選手が欠場になってしまっても9名の選手が参戦。続いて大阪、徳島、熊本が6名で並んでいるとのこと。(※netkeirin記事情報)

 全日本選抜競輪に出場する選手を見ていると、毎年、その都道府県や地域毎に勢いがあるのか、層が厚いのかが手にとってわかるのがまた面白いですよね!

シリーズ注目選手

 新年早々、S級S班を始め、調子のいい選手と一息の選手の差が比較的はっきりとしているようにも感じるこの1か月半。もちろん、どのトップ選手もこのGIに焦点を合わせにきているだろうから、この1カ月半の中で開催されたレースとはまた違った勝負強い一面を見せてきそうですが…

郡司浩平選手

静岡記念では後閑信一氏と郡司浩平のトークショーが開催された(写真:著者提供)

 今年はすでに松阪高松と記念を2度優勝している。ラインでの力と自身の自力でもしっかりモノにしているのを感じる。静岡記念では地元GIII初優勝を遂げた深谷選手や奈良記念で優勝した松井選手、今年から初のS班である岩本選手など戦力が揃っており、地域での層の厚さもNo.1だけに南関勢が何人、決勝に乗ってこられるかも注目の一つになりそう。

 ちなみに静岡記念では後閑信一さんとのトークショーも選手同士だからこその深い話が飛び交っていて、凄く勉強になったし、私ももっと引き出せるようになりたいと感じちゃったなぁ〜。。。

佐々木悠葵選手

佐々木悠葵(写真:著者提供)

 去年は寛仁親王牌で決勝進出! 一瞬、踏み出して行った瞬間は優勝まであるのではないか? と感じさせる展開や踏み出しだったが、やはりS班経験者たちが佐々木選手の前に最後の最後に立ちはだかった。

 GIはそんな簡単にはとれないこと、S班との差も身を持って感じた佐々木選手。まずは脚力をつけるために自力の時は力を出し切る競走を意識し、時には後輩を前に先頭で走りたい気持ちをグッとこらえ、並びを決める経緯や意味合いのようなものも選手間で意見を出し合うことで感じるようになっているらしい。

 実践を通して見えてくるもの、考えること、感じること、更に強くなるためにやってみることが明確になってきていて、今は得るものが多い充実した時期を過ごしているように感じて、追いかけていく中で私も勉強になることがたくさんあって魅力的な選手の一人。

山口拳矢選手

山口拳矢(撮影:北山宏一)

 父(山口幸二さん)の偉大さからデビュー前からなにかと話題に上がり、自然と期待値も高まるファンの思いに応えるかのように、デビューしてから1年ちょいで強豪を相手にGII・共同通信社杯を獲り、2023年のダービー王にも輝いている。ポテンシャルが高すぎて競輪界のトップにすさまじい勢いで君臨した山口選手。

 通常は一つ一つ階段を上っていく間にどこかで壁や課題にぶつかり、競輪とは…、自分のスタイルとは…、ラインの意味とは…、なんてことを身を持って知っていく中で少しずつ強くなり選手として形成されていくものや確立していくものがあるものだが、あまりに突き抜けていると、時にその順番が逆になってしまい、結果から入り、過程を後から作りあげていくタイプも中にはいるが、まさに山口選手はそのタイプのように感じる。

 今年の立川記念での藤井選手の走りからの優勝にはきっと今までとは違う優勝の味を感じたとともに新たに芽生えた「今度は藤井選手に恩返しを!」を胸にまた一段と競輪の魅力や奥深さに足を踏み入れ始めている山口選手から目が離せない!

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