2025/03/25(火) 17:26 0 44
JKAは25日、ガールズケイリンの野口諭実可(32歳・大分=102期)がドーピング違反と認定されたことを発表した。
野口は、2月7日に大宮競輪で実施されたドーピング検査において、以下禁止物質が検出された通知があった。
・蛋白同化男性化ステロイド薬「ナンドロロン」の代謝物
・抗エストロゲン薬「クロミフェン」および、その代謝物
・「タモキシフェン」の代謝物
これにより、野口に対しては3月2日にあっせん保留の措置を実施。また、事情聴取など調査を行った結果、当該選手においてドーピング違反と認定し、2025年4月1日から3か月間の出場あっせん停止が決定した。
また、一連の件を受け、今後の競輪界における『アンチ・ドーピング』への取り組みを発表。選手への啓発活動を進め、検査体制および違反者への制裁を強化する方針を明らかにした。
具体的には、以下の通り。
1)従来のドーピング検査体制の見直し
全開催の中からランダムで実施されていた従来のドーピング検査体制について、GII以上は全開催で検査を実施。
2)あっせん停止期間の延長及び制裁強化
ドーピング違反者に対するあっせん停止期間を、現在の最長3か月から最長1年に変更。また、複数回の違反者に対しては、登録消除を含めた措置を行う。
<JKA 木戸寛会長 コメント>
この度、選手からドーピング検査で再び禁止物質が検出されたことは極めて残念であります。また、このような事態は、お客さま、競輪関係者の皆さまの信頼を失うものであり、心よりお詫び申し上げます。速やかに選手への啓発を徹底するとともに、検査体制の強化、違反者への制裁の強化を柱とした実効性のある具体策を講じ、アンチ・ドーピングに全力で取り組んでまいります。
<一般社団法人日本競輪選手会 安田光義理事長コメント>
本会会員がドーピング検査において再び禁止物質が検出されたことを大変重く受け止めております。お客様をはじめ、関係者の皆様には度重なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。本会はこのような事案が続いている状況に鑑み、より厳しく対応していくため、前回ドーピング検査で禁止物質が検出された会員に対しては、あっせん規制とは別に 6 か月の競輪出場の自粛処分としたところであります。今後は会員に対しより一層指導を徹底し、再発防止に努めてまいります。
野口 諭実可(ノグチ ユミカ)プロフィール
卒業期:102期(ガールズケイリン1期生)
登録地区:大分(2018年11月19日に群馬から移動)
デビュー:2012年7月6日・京王閣競輪場
初勝利:2013年7月27日・平塚競輪場
初優勝:2021年2月27日・小倉競輪場