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【蒲生氏郷杯王座競輪】「平原さんや脇本と同列に語ったらダメ」宿口陽一は迷わず自力勝負

2021/09/10(金) 21:00 1 14

松阪競輪場で開催されている「蒲生氏郷杯王座競輪(GIII)」は11日に3日目を迎える。12Rに出走予定の宿口陽一に話を聞いた。

「他地区に付く」ことについて持論を展開してくれた宿口陽一。タイトルホルダーとしての風格が出てきた。

 回ろうと思えば郡司浩平の番手を回れた宿口陽一だが、メンバーを見てすぐに「自分でやります」と宣言。3日目に行われる準決12Rは同級生の木暮安由を連れての自力勝負となった。

「他地区の選手には今まで一度も付いたことがありません。これは昔からの自分の決め事。前に地元の大宮で北の若い子を用意してもらったことがあるけど、その時も付きませんでしたよ」

 宿口と言えばデビューからずっと自在寄りの自力タイプだし、これだけ選手をやっていれば『どこか』で『誰か』に付いていると思ったが、これはこっちの勝手な思い込みで勘違いだった。

 そしてここで少し意地悪な質問。

 尊敬する平原康多脇本雄太に付いているよ? と振ってみたら、少し真面目な顔に変わって、こんな答えが返ってきた。

「あの人たちと自分を同列に語ったらダメですよ。平原さんも脇本もずっとトップで戦っている選手だし、今まで色んなドラマを作り上げてきた。そういう2人がグランプリだったり、GIの舞台で連係するのはアリだと思うし、全然おかしなことではない。ファンの人も見たいはず。それに比べて、自分はスーパーラッキーでたまたま(GIを)獲っちゃった、ぽっと出の新人みたいなもの。そんなペーペーが、なんでもかんでも(他地区に)付くのは安っぽくなっちゃうし違うと思うんです。他地区に付くのは完全に追い込みに変わってからですね」

 この考えには納得だし、なるほどな〜と思った。高松宮記念杯を獲ってすぐは『まぐれ』と言う人もけっこういたが、今では全くそんな感じはないし、タイトルホルダーとしての風格も出ている。(アオケイ・長谷川記者)

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