追加で参戦してきた松尾信太郎の今シリーズのテーマは「京王閣でいい思い出をつくること(笑)」。22年11月は落車で大ケガを負い、去年4月は当日欠場と「京王閣にはいい思い出がひとつもない」からだ。

「まずは走れて良かった(笑)。また当欠したらどうしようかと思いましたよ」と無事にレースに臨むことができた初日は、上田尭弥-阪本和也の3番手回りから、前の2人に続いて3着。準決進出とはならなかったが、点数以上の雰囲気を漂わせている。

「実は前回3日目のあとに(北津留)翼にセッティングをみてもらったんです。そうしたら最終日に1着が取れたし、翼はやっぱりすごいんだなと(笑)。今日も道中が楽だったしニュートラルに入るようになった。早めに踏めば突き抜けそうな感じもあったけど3番手を固めている以上それはできないししょうがない。勝ち上がれなかったけど感触が良かったし、兆しは見えてきていますよ」と好気配の要因を明かした。

　残り2日は「まず無事に完走すること(笑)」が目標なようだが、今の気配なら久々に京王閣で勝利を手にし、ファンの前での1着インタビューにいけるかもしれない。(netkeirin特派員)