ーーKEIRINグランプリを前に神山雄一郎選手が引退という大きなニュースが飛び込んできました。

高木真備(以下:高木)　どんなレジェンドの方でも、誰にでも必ず引退の日が来ますが、「ずっと選手できるならやっていたかった」っていう言葉がすごく神山選手らしく心に響きました。本当に自転車が好きで、競輪が好きで“競輪選手”が好きなんだろうな、というのはお話させていただいた時も感じていたので、 その決断はすごかったんだろうなと思いました。

ーー高木さんは引退されてこれで3度目のグランプリになります。

高木　そうですね。一回目も二回目も三回目も心境自体はそんなに変わりないのですが、考え方が少し変わりました。現役の時はガールズでラインもなかったですから1着のことしか考えていなかったので、なかなかこう予想で2、3着を当てるというのが難しいなって(笑)。1着を固定するのもあるんですけど、この選手は1着じゃないけど2、3着に絡みそうみたいな人を2着、3着固定にしてみるとか、狙い方の幅は少し広がってきた気がします。

ーーそんな高木さんが迎える3度目の「KEIRINグランプリ」。注目ポイントはどこになりますか？　

高木　静岡でグランプリが開催されることが決まってから“南関でグランプリに乗る”というのを深谷選手を筆頭に考えてきてたんだろうなっていうのを見てて感じてたので、今回南関勢がライン3車になったのは“絆”みたいなものを感じました。その連係がうまくいくのかどうか注目しています。でも、グランプリはラインが長くなるとなかなか連係がうまくいかないパターンもあるので…。そうなると普段ラインで戦っている清水選手とか新山選手が単騎というのは面白そうだなと思います。

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