2024/10/19(土) 18:10 0 3
弥彦GI「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」は19日、シリーズ3日目を開催しました。熱戦の舞台・弥彦競輪からケイリン女子部・二宮歩美部長による現地レポートをお届けします。今回は窓場千加頼選手をクローズアップした内容です!
ふふふ。
前検日レポートの中で機会があればと話していた窓場千加頼選手の直接取材に成功!
直接取材って私的にはまだまだハードルが高くて、共同インタビューが終わった後に各撮影や追加取材、動画、選手同士でレースの振り返りの時間などがあり、その邪魔にならないように、そしてレースの内容次第ではなかなか雰囲気的に聞きづらい時もあったり…といつも様子とタイミングを伺いながら、一瞬のチャンスを逃さないように虎視眈々と息を潜めながら狙いを澄ましていたりしますが、それでもなかなか獲物を捕らえるのは至難の業。
今回はどうにか追加取材待ちの列の一番最後に並び、奇跡的に順番がやってきたんです。「窓場さん、お話伺っていいですか? 何気にゆっくり話すのは初めまして!」と挨拶からスタートしましたが、前橋競輪でキャスターをしていること、そして毎日、共同インタビューで前の席に座っていることを認識してくれていたみたいで嬉しい気持ちになっちゃいました。
「いわき平のダービーでの共同インタビューでの気持ちの入ったコメントを聞いてから今、一番注目している選手なんです!強い気持ちで走れていて、メンタルが高い位置で安定し、今年はコンスタントにGIに出場して、ましてやグランプリ争いが出来るところまできたその強さの理由やきっかけは具体的になんだったんですか?」とずっと温めていた質問を投げかけてみました。
「去年(2023年11月)、師匠でもある父(窓場加乃敏さん)が引退したのがきっかけで『父がいなくなって弱くなったね』って言われたくなくて。そこで気持ち的にもこれからは一人で頑張って強くなろうと思った」と話してくれました。
「親離れして(環境や気持ち的にも)自立して覚悟が芽生えた感じですか?(笑)」と聞いたら「32歳で“やっと親離れ”できました(笑)」との返答!「おめでとうございます(笑)」と二人で大爆笑!!
そして「年齢的にも強くなる最後の機会かな?と思って。今まで20代は中途半端で弱かったけど、今、向き合わないでいつ向き合うの?と思い、覚悟が決まったところもあった。そこから独学で昔からなんとなく取っていた数値に基づいた練習メニューを組むようになったり、食べるものもすべて意識するように切り替えて強くなるために体を作り始めた。
そしてレースでいうと(今年1月に開催された)いわき平記念で(ルーキーチャンピオン以来の10年振りに)同期の古性さんと連携して、前で走れるようにならなくてはと思わされて。そしたら今度は(3月の)ウィナーズカップで(準決勝・決勝戦と)前を回らせて貰って更に強くならないと!と刺激を受けたんですよね」
記者さんたちもみんなが口を揃えて、窓場選手が強くなったきかっけはウィナーズと話していたが、まさにその通りで答え合わせまで自分でできたことも嬉しかったり。
「初日は(内に詰まって予選敗退)勝ち上がるための組み立てではなかったし、見栄えも悪かった。ディフェンス気味の気持ちが弱さや隙を生んだ。攻める気持ちで相手に隙を与えないように。2・3日目も仕切り直したが(1着ではあるものの)なんかピリッとしない。なんとか凌いでいる感じ。もっと内容の濃い攻めたレースをしたい。弥彦バンクをあまり走ったことがないので掴めない感じ。抗いながら、その過程も楽しめている」と受け応えの一つ一つからも意識の高さや気持ちの強さが伝わってくる。
私もよく昔、マネージャーなどに『すべてのことに意味を持て。なんとなくではなくて目標を持って逆算して生きろ。プランを立てろ。なんのためにそれをやっているのか? 聞かれた時に答えや意味を持て』と言われていたので、言葉の一つ一つから、その時のその人の意識やメンタル、見ている場所がどこなのかを無意識に探してしまう癖があるのだが、窓場選手は高いところでキープ出来ていることが伺えた。
そして、こんな貴重な機会、そして真面目なやりとりをしている時に窓場選手のめちゃくちゃ綺麗にカールしているまつ毛が印象的過ぎて、目に飛び込んできて、目が離せなくなったとともに、実は頭の中で…
『これはまつ毛パーマなのかな? 聞こうかな? いや、でも今、流れ的に真面目な話をしているし絶対に今じゃないよな。あー、聞きたい。聞きたいし、眉毛も綺麗に整えられていて、アートメイクなのかな?あれ、意外と美容男子だったりするのかな? 目の周りのアップの写真を撮りたい…でも初めましてでは絶対言えないし、こんな貴重な機会をそんなくだらない質問で無駄にしたくない』と一人頭の中で葛藤していたことはここだけの秘密で(笑)。
いつか確認できるくらいフランクに直接取材できるようになる日を目指して。私も久々に、まつ毛パーマでもしてみようかな…。