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【寛仁親王牌予想】激戦必至!波乱を呼ぶ注目選手たちの行方は⁉︎ 地区別有力選手を徹底分析

2024/10/17(木) 10:00 0 1

弥彦競輪場で17日に初日を迎えた「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」。伝説の場立ち屋「木村安記」が今シリーズの地区別展望と注目選手を紹介します。
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■寛仁親王牌は競技色が強い選手が参戦する

 10月17〜20日までの4日間、「第33回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」が弥彦競輪場で開催されます。
 この大会の出場資格には、他のGIとは一線を画す選考基準があり、全プロ(全日本プロ選手権自転車競技大会)で各種目で3位以内に入った選手や、全プロに出場した選手のうち、今年2月〜7月までの競走得点上位者が選ばれます。このため、特に競技色が強い選手が参戦するのが特徴です。そのため、「このクラスでもあっせんされるの!?」と驚くような選手が出場することもあり、チャレンジャーとして挑む選手も見られる大会です。

■バックは追い風に!早めのまくりが有効

バックは追い風になり早めのまくりが有効(撮影:北山宏一)

 決戦の舞台となる弥彦競輪場は、山と緑に囲まれ、隣には弥彦神社があり、心が清らかになるような場所に位置しています。しかし、レースが始まると、63.1mという全国で4番目に長い直線を舞台に、ゴール前では激しいデッドヒートが展開されます。特に、実力のある選手が揃う9車立てのGIレースでは、何が起こるかわからない波乱の展開が待ち受けています。

 晩秋から冬にかけては、バックストレッチに向かい風が吹きますが、本場開催シーズン中は南風が吹き、バックは追い風になり早めのまくりが有効とのこと。最終2センターから4コーナーにかけてのスタンドからの声援がしっかりと届き、その声が選手に伝わりプラスアルファが働く競輪場なので、自分が応援する選手、買った選手を現地で盛り立てるのが絶対にオススメ!!

■優勢の地区はどこ? 地区別展望

【北日本】尻に火が付いたのは

 獲得賞金ランキング9位の新山響平はギリギリだし、13位の佐藤慎太郎はもう獲るしかない状況。逃げだけではなかなか難しい新山は臨機応変に組み立てられるかどうかだし、慎太郎は前しだいで目標イケずの時にどこまで突っ込めるか。また、SSに返り咲きを目指す守澤大志はゴール前の気配は上々。

【関東】ニューリーダーの原点回帰を願って

眞杉匠(左)と吉田拓矢(撮影:北山宏一)

 先月、地元で開催されたGII宇都宮を制した関東の新リーダー・眞杉匠。最近は迫力が足らない組み立てが多く、原点回帰し、先行で戦えるかどうかが、グランプリに向けた課題。賞金ランキング13位の吉田拓矢は、9位の新山響平とは約400万円差。「確実に決勝まで勝ち進み、積み重ねられるか?」が焦点となり、勝負どころで眞杉と同じレースになれば、番手を回ることも期待され、1着にこだわりすぎずに、スケールの大きいレースができれば結果がついてくるはず。自分を信じられるかどうかがカギとなっている。

 また、新種の自力型・佐々木悠葵はロングライドを武器に覚醒しつつあり、こ1番でのまくりには要警戒。一方、5月のダービー制覇からまた苦難に陥った感があるプリンス・平原康多は、前走岐阜の途中欠場からどこまで立て直してきたどうかになる。

【南関東】ブアツい布陣で

松井宏佑(撮影:北山宏一)

 深谷知広北井佑季郡司浩平、これだけで十分に闘える布陣だが、ここに松井宏佑、さらには勝ち上がりで前を走れば引き出し役を担うかも根田空史も頼りになる先行力。先月のGII宇都宮の落車のケガを克服していればまだ、獲得賞金ランキング8位に位置する岩本俊介の踏ん張りどころ。もちろん、10位にいる深谷を盛り立てる北井、郡司だったりすれば他地区にとっては当然、脅威になる。

【中部】相変わらずの人材不足の中、ひとつの光

 もはや、今、どのへんのクラスの立ち位置なのか?それすら見えなくなってる山口拳矢。前走GIII熊本のデキではまったく闘えないし、どこまで上げてきたか。一方、直前のFI西武園の初日特選では脚を使ったとはいえ北井佑季をまくった浅井康太の走りには期待できるところ。人材不足の中で、ようやく光が見えてきたのが村田祐樹。場所前のGI岐阜の決勝で3着、2場所前の小松島は決勝3着で、前走の富山はS級優勝を飾り、今後は中部を牽引するイケる逸材。

【近畿】戻してきたラスボスと最強スナイパー

脇本雄太(左)と古性優作(撮影:北山宏一)

 輪界のラスボス・脇本雄太が、前走の熊本記念で初日から3連勝し、久しぶりにその強さを見せたのは近畿にとって明るい材料。4日間、爆走しすぎずに上手く戦えれるかどうか。一方、少し心配なのは、先月のGII宇都宮で未勝利に終わり、珍しく進み悪かった最強スナイパー・古性優作。GIII青森を一本休んで立て直してきたかどうか。 夢のグランプリ出場に向け、現在賞金ランキング11位の窓場千加頼は、8月の平塚オールスターで決勝2着と確実にトップクラスに仲間入りし、さらに上を目指せる一車。また、昨年ナショナルチームを退き、競輪に専念すると宣言した寺崎浩平も、そろそろグレードレースで結果を出したいところです。

 さらに、脇本をサポートする南修二稲川翔といった「キラーブロッカーズ」は、近畿には欠かせない存在。

【中四国】ゴールデンコンビに陰りも

松浦悠士(左)と犬伏湧也(撮影:北山宏一)

 先月のGII宇都宮で落車した清水裕友のケガがどこまで回復しているかが心配だが、ゴールデンコンビの松浦悠士は確実に調子を上げています。番組次第では、松浦が前をまわり戦うこともあり、2人が一体となって戦う場面も。さらに、別線を一閃仕留める超弾頭・犬伏湧也の存在も大きくまだ松浦や清水に貢献するのか、それとも獲りにイクのか、2つの期待を背負う。

 直前の富山ではあまり調子が上がらなかったものの、やる時はやる!という高いポテンシャルを持つ取鳥雄吾も注目選手です。番手でも前でも戦える松本貴治も加わり、なかなかの厚み。

【九州】やや、トーンダウンと、これからと、あきらめない一車

 ニュースター・嘉永泰斗にどうしたことか!? 春先のGIII川崎では無敵の強さを見せたが、その後は低迷。8月の平塚オールスターを欠場してさらに急降下。ただ、前走の地元GIII熊本で決勝進出を果たし、流れが変わるかどうか。

 ちょっとムラがあるものの、まだワンチャンスはあるかも?山田ブラザーズの英明と庸平、そして前走GII宇都宮でファイナル進出で気を吐いた荒井崇博も、目標次第になるがまだ諦めることはないビッグタイトル初制覇。

 さらに、嘉永よりも先にデカいことをヤッて退ける可能性を感じるのが伊藤颯馬。行く時は行くし、スイッチ入れて勝ちにこだわる時の頭勝負には要警戒。

■注目選手

渡部幸訓(福島89期)

渡部幸訓(撮影:北山宏一)

 時にやり過ぎ失格もある番手の仕事は先行屋にはありがたいだろうし、やることやって抜け出せる脚はあるし、目標が不発なら怖れるモノはなく、一心不乱に突っ込む姿はコアなファンの心を掴む超・競輪選手。昨年の当地、GI寛仁親王牌では決勝戦に進出しているし、直線長い弥彦は脚質的に向いているし、諦めを知らない大強襲に期待。

和田健太郎(千葉87期)

和田健太郎(撮影:北山宏一)

 KEIRINグランプリ2020で一部のファンを歓喜させ多くのファンをドン底に突き落とした和田健太郎。それから4年が経ち、「和田健太郎で、夢をもう一度!」がもしかしたら叶うのではないか!?と感じる仕上がりだった前走、和歌山。カマシた吉田拓矢を軽くひとまくり仕留めたVゴール。もちろん、拓矢も簡単な相手ではありませんが、和歌山でのパフォーマンスを見る限り、この和歌山の出来ならある程度、上位でも突き抜けはあり得る話。

中釜章成(大阪113期)

中釜章成(撮影:北山宏一)

 GIの準決勝あたりでもヤラかしちゃう一撃、フィニッシュホールドのまくりは、相手がそれなりのメンツでも一閃仕留める脚はある。逆にここで不発かよ!?もあり得る一車。ムラはあるがスピードは確かなので、もつれそうなレースで人気にならない時に穴で狙いたい選手。

■番外編

 弥彦競輪場でオススメなのは、宝光院食堂のカツ丼とおにぎり!さすが新潟、とにかく白米が超抜にウマい!

 さらに、元競輪選手・池端将巳さんが営む「ラーメン輪」では、自家製の大ぶりチャーシュー麺が絶品で、ぜひ食べてほしい一品です。

 そして、三条市で一番、いや新潟県でもトップクラスと言われるラーメン店が「やすどん」(新潟県三条市月岡2丁目24-27)。特にネギ中華は最強かも!しかも、店主が大の競輪ファンなので、弥彦競輪場を訪れるファンにはぜひ立ち寄ってほしい名店です!



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