個人的には走る度にレースの組み立てが上手くなっている印象があった福田健太。大方の見立ては突っ張り先行かと思われたが、福田が取った作戦は1度引いてからの早めのカマシ。強烈なダッシュでマークした田崎良太郎-相良勝美は離れてしまうが、後続を引き離す走りで1着発進。

「相手の押さえ方が甘かったら突っ張る事も考えていたけど、引いてすかさず行くプランも考えていました。後ろを連れ込めなかったのは残念です」と本人は浮かない顔。

　福田本人が「脚質はダッシュ」と言うように加速力は強烈で脚自体は問題ない様子。

　ただ、初の500バンクの直線の長さに参ったようで「初の500で踏み直しが効かなかった。要所要所のペース配分が上手くいかなかった」とレース後はかなりキツそうな表情だった。

　前検日には「そろそろ優勝が欲しいです」と話していたが、まずは中島淳との同期対決を制して決勝に駒を進めたい。(アオケイ・松野記者)