2021/08/09(月) 20:30 0 1
競技人生の集大成として臨んだ東京五輪は男子スプリント、男子ケイリンの二種目に出場したが、どちらも勝ち上がり道中で負けてしまい、目標としていたメダルには手が届かなかった。
「前回のリオから5年間、ナショナルチームで金メダルを獲ろうと挑んだ大会だっただけに、個人としてもチームとしても目的としていたゴールに辿り着けず非常に残念です」。やりきった感全開というより、悔しい気持ちの方が強そうだったが、ベストを尽くした新田の表情はどこか晴れやかで清々しかった。
「コロナ禍という特殊な状況の中でも、オリンピックを目指す環境を作ってくれた関係者の方々には感謝の言葉しかない。本当に素晴らしい経験をさせてもらったし、スポーツの魅力も感じることができた。自分はオリンピックを目指していなければ競輪選手になることもなかったので、こうやって最後まで挑み続けられたことは嬉しいですね」。競技が終了したのが8日だし、それから中1日の強行スケジュールで『本職の競輪』に参戦するわけだが、満身創痍の状態でも地元代表として結果を出すことを約束。
「ファン投票の選考期間中は、僕達ナショナルチームの選手は1走もしていなかったし、そんな中で選んでいただいたのは非常に光栄。ファンのみなさんの期待に応えるべく、しっかり結果にこだわって走りたい。目指すは当然1着! 気合を入れて頑張ります」と前を向いた。(アオケイ・長谷川記者)