初日の予選①は断然の人気を背負って登場だ。ラスト1周の強烈カマシを決めて、ピタリと続いてきた黒河内由実を寄せつけず人気に応えた。強く見えた走りだったが、どのような感じだったかを聞いてみた。

「なんだか腹に力が入らなくて、力が上に抜けているような感覚だった。自転車にしっかり力が伝わっていないみたい。セッティングとかはいじっていないので、何でこうなってしまったのかは分からない」と思案顔だ。

　2日目の予選②の事に話を移すと、「あれっ那須さんと一緒なんですか？ そうなんだぁ…。まあ、誰も前を取らなければ自分が取るし、誰か来れば取れた位置からの仕掛けになりますね。初手の位置取りに拘りはありません。まあ、後ろに誰が付くかで踏む距離は変えるつもりですけど、そこはスタートを出てからの状況判断になりますね。今は身の丈に合っていない点数(56点)なので、それがプレッシャーになっているんですよ。人気になるから今までできていた自由な競走ができなくなってしまうから。(初日の)走った感覚ではちょっと不安があるので、何かしらの対応は必要だと思います。しっかり修正して結果を出したい。最終目標は優勝ですから」と話してくれた。(アオケイ・忍足記者)