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【オールスター競輪】ケイリン女子部・二宮歩美の平塚GI前検日レポート

2024/08/12(月) 18:45 0 3

13日に開幕する「オールスター競輪(GI)」の前検日が12日、平塚競輪場で実施となりました。今回はケイリン女子部・二宮歩美部長による前検日レポートをお届けします。

パリ五輪で時代の幕開けを感じた

 昨晩、最後の砦となった太田海也選手や中野慎詞選手がしっかりと自転車トラック競技で見せ場を作っている姿を見て、また新たなスター誕生や時代の幕開けの予感を感じながら、ついにパリ五輪が閉幕しました。結果としてはメダルに一歩、及ばなかったのは非常に悔しいですが、なにか今後の明るい未来につながっていきそうな、まだまだポテンシャルはもっと上にありそうな気配をしっかりと感じるような、それぞれの選手の走りに4年後のロサンゼルスオリンピックや今後の競輪界に期待が膨らむばかり。

 そして何が凄いって、ナショナルチームの面々は日の丸を背負って、尋常ではないプレッシャーと戦いながらパリ五輪のためにきっとこの数年すべてを犠牲にして、ついに終わったと思ったら、今度は息をつく間もなく、(落車した中野選手以外は)オールスター競輪に参戦って! 想像しただけで心身ともに年を重ね、老化してきてしまった私にはしんどすぎて、気が遠くなりそうなハードスケジュール(笑)。

「私だって若いころは…」って言いたくなる辺りが先輩たち曰く“過去の栄光を語り出したら”完全に老け込んでいる証拠って、もーやだー! こないだ読んだ本に『心も放っておくと老化していく』って言葉を聞いて、あまりにもドンピシャリ過ぎて、、、。ってことで勝手に今回、出場する選手のコメントからパワーや活力を貰ったので、その方々をご紹介!

◆平原康多選手

 まずは私が競輪界に携わったきっかけになった平原康多選手。確か初めて一緒に仕事をした18年ほど前からSS級(当時18人制)で活躍し、幾度となく、苦しんでいる姿は検車場で目にしていましたが、今年ついにダービー制覇。

ダービー王・平原康多(写真:著者提供)

「前回の松戸記念決勝でジャンかまし。どこまでいけるか? いけるとこまでいってみたが、久々に心身ともに刺激が入った。あれからここまでの時間で、煮詰めてきて、定まってきた」と話していたが、歳を重ねると責任も伴うからこそ、勢いや感覚ではなかなかいけなくなるが、時には行けるとこがあったら行く気持ちや勇気、行動によって、若いころの感覚や刺激から新たなインスパイアが生まれる時もあったりするのかな?と思わされたり。42歳で自分のスタイルを打ち破り、ジャンかましが出来るなんて、はい、ヤングパワー注入!

◆山原さくら選手

 それでいうと山原さくら選手のコメントにも前向きな活力を感じました。「前回の地元ナイターはテンションが上がって長い距離を行っちゃって優勝できなかった! 結構、疲れたけど、感触はよいと思う!そろそろビッグをとりたい、とらなきゃ!」と話していたが、確か新聞のコメントで読んだ気がしたが、3開催前の小倉辺りから周りに刺激されたのか、逃げたり、積極的なレースが増え、若々しい走りが出来ていて、なんか凄くそんな走りが出来ている自分を今、楽しめていそう! そうゆうモチベーションって凄く大切だし、そのプラスのパワーがいいものを引き寄せてくれそう!

山原さくら(写真:著者提供)

 最近、逃げたり、バックをとったり、逃げたり、このまま30代前半をぶんぶん加速しながら突き進めそうなパワーに便乗したい!

◆坂口楓華選手

「前回、腰痛で欠場して、見つめ直す機会にもなり、走るのが楽しみになってきました」と話すのは坂口楓華選手。

坂口楓華(写真:著者提供)

「1年前から痛みを感じていたが、トレーニングや疲労からくるものだと思っていたら、腰痛だったことが判明! 4月から調子がよくなかったし、原因がわかってよかった。今回は強度を上げずに整えてきた。まだまだ足りないと思うとこもあるが、トップ選手と勝ち負け出来るようになった自分の成長をしっかりと胸張って戦いたい!」ちゃんと自分の成長を自分で感じてあげて、自信につなげていっている姿勢がハートウォーミング!

 トップで戦う選手は色々なものを背負っているけれど、とにかく表に出て戦う以上は必ずしっかりプラスの言葉を発して、見ているものを魅了させるレースをしてくれるので、心のアンチエイジングになること間違いなし! オールスター競輪の開催が終わる頃には刺激を受けて若返っているか、負けすぎて老け切っているか(笑)。どちらにしても心動かされる6日間をお楽しみください!

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