2024/08/10(土) 18:30 0 5
記者が近づき、稲村好将に写真撮影を求めると「やはり、兄貴のことですよね」と大笑い。偉大なるダービー王だったし、ボロボロになる前に引退する方が、稲村成浩の生き方を考えると、何か似合う。
「僕もそう思っています。A級に落ちた時点で辞めるとか周りから言われていましたしね。兄貴はそういうイメージですよね。腰と膝が悪く、それに悩んでいる姿も見てきたけど、急な感じでした。冗談で、新車を頼んだのが心残り! と言っていましたから」
群馬の独身貴族は金子真也と稲村ノブ君と言われているが「金子さんが横綱で、僕が大関ですかね」と大笑い。選手の間でも人望があり、これは七不思議のひとつ。ひっそり引退した兵藤一也とも食事に行ったそうで「一也は、あの性格だし、らしいですね。今、何やっているとか、そういう話は一切しなかった。とにかく、元気でしたよ」。
記者自身も後閑信一、手島慶介、稲村成浩らが切磋琢磨していた時代の群馬の競輪は面白かった。(町田洋一)