2021/07/21(水) 12:00 0 4
唯一のS級S班だった平原康多が、函館サマーナイトの落車の影響で欠場。そこでS班が不在と言う、珍しいシリーズになった。
ただ、その中でも中部地区の大会だし、実質S班の浅井康太が責任を持って走る。サマーナイトを振り返ると、どうしても山口拳矢との連係が機能出来ないでいる。脚負けのレースではなかったし、本人も認めているが「拳矢とは、少しずつ信頼関係を深めながら」と言うのが正直な気持ち。上から目線で叱らないのも、浅井の優しい大人の人間性だ。何れ、最高のタッグパートナーになるのは間違いないし、優しい先生として育てていく。
今節は気心の知れている竹内雄作を目標に、3番手も絶対的な信頼のある金子貴志が固めて鋭脚を発揮する。浅井自身も2018年の当地記念を制し、竹内も2016年の当地で開催されたGIIの共同通信社杯を獲っている。竹内にしてみると、それが一番大きな勲章である。
今回のメンバーは濃い北日本勢の活躍も期待される。高橋晋也の出来次第になるが、山崎芳仁や阿部力也にもワンチャンスある。特に伏見俊昭は当サイトで連載コラムが始まったばかりだし、いつも以上のモチベーションかもしれない。
平原不在で精神的な負担がなくなった黒沢征治が関東の核弾頭。南関はサマーナイトの決勝で主導権取り見せ場を作った岩本俊介が中心。岩本の持ち味はカマシ、捲りだが短走路を考えれば早めに行く。近畿は昨年の覇者の稲垣裕之が元気に参戦。村上博幸の奇襲カマシに乗り、うれし涙を流している。中国は松浦悠士と清水裕友のゴールデンコンビが不在だが、その穴を取鳥雄吾が埋める。長い距離をもがけるし、同県の柏野智典がガード役。九州は旧式のスター井上昌己と松川高大。頼みの綱は若手の岩谷拓麿だろう。ご当地ソングで、毎年地元選手も活躍している。番組にも恵まれそうな北野武史は選手生命を賭けて走る気構えだ。