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【感動ラストラン】最後は「自分らしく!」 競輪選手として貫いた田村武士のポリシー

2024/07/16(火) 15:00 0 17

2024年6月いっぱいで競輪選手のキャリアに終止符が打たれた田村武士(45歳・新潟=84期)は、同月25〜27日に地元・弥彦競輪場で行われた「オッズパーク杯(FII)」が現役最後のレースとなった。45歳まで先行選手として戦い抜いた田村の、最後の3日間を紹介したい。(netkeirin編集部)

45歳で競輪選手を引退した田村武士(写真提供:チャリ・ロト)

通算298勝で迎えたラストランは地元・弥彦

 2024年前期限りで代謝制度による引退が確定していた田村は、6月23日に行われた松戸の最終日がラストランの予定だった。ところが25日から地元・弥彦で開幕するミッドナイト戦への追加あっせんが入る。

 松戸の終了時点で通算勝利数は298。ホームバンクでの300勝達成という夢とともに、田村は地元戦へ臨んだ。

2日目に大外強襲を決め299勝!

 初日のチャレンジ予選は、打鐘から先行態勢に入るも123期の徳永泰粋のカマシに屈して6着。

 2日目の一般戦は茨城の堀内昇にマーク。堀内が、別線の強力先行・田山誠を果敢に迎えうち、脚を使わせてから飛びつく。ここで単騎の和泉田喜一が一気の捲りで迫り、直線は激戦となるが、堀内後位で脚を溜めた田村が大外を強襲して299勝目をゲット。

最終日は覚悟の"全ツッパ"

 最終日の選抜戦は、群馬の三木翔太の前回りで自力戦(片山直人渡邉正人との3分戦)。

 前受けした田村は、まず赤板で上昇した片山を、続いてすかさずカマしてきた渡邉を連続して突っ張る覚悟の先行勝負。3番手を確保した格上の片山に捲られ7着に沈んだが、先行勝負にこだわってきた田村の競輪人生にふさわしい、記憶に残るラストランとなった。

※なおレースは、KEIRIN.JPのダイジェスト映像から視聴可能。


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