2021/07/17(土) 22:00 0 3
函館競輪GII「第17回サマーナイトフェスティバル」が17日に2日目を開催した。1Rで3着に入った今節が復帰戦の吉澤純平に話を聞いた。
4月1日、発走機で練習中に左アキレス腱(けん)を断裂。翌日に手術を行い、2週間の入院を余儀なくされた吉澤純平。6月から練習を再開し、ギアをかけての練習を1週間ほど行い、3月の松阪ウィナーズカップ以来の復帰を果たした。初日は7着に終わったが、2日目1Rは3着。2走目で車券に貢献した。
「初日は怖さがあったけど、1走して少しは良くなったのかな。まだ思うようにはふめていないけど、ダッシュした感じは悪くなかった。今日に関しては前2人のおかげ。競走の脚は、走りながら戻していくしかありませんね」。
それにしてもケガが多い悲運の選手である。14年11月の松山で落車した際は、頭蓋骨骨折に、脳挫傷。「あのときは4カ月、休みましたね。後遺症がなかったから良かったですよ」と、今では笑って振り返られるが、診断内容を聞いているこちらがゾッとしてしまう大ケガを乗り越えた。
今年もつらい1年になっている。12月31日初日の静岡FIで幸先良く優勝できたまでは良かったが、2節目の京王閣FI決勝で落車。1カ月間、実戦から遠ざかると、復帰戦の2月奈良記念の二次予選でまたまた落車。右鎖骨を骨折して再び戦線から離脱した。
そしてウィナーズカップを4日間走った後の、今度はアキレス腱を断裂する大ケガ。それでも108日間を休んだだけで復帰した。「復帰できて良かったです。ずっと家にいたら、この緊張感を味わえない。焦らず、ゆっくりと(状態を)戻していきますよ」。無理だけはしてほしくないと願わずにはいられない、応援したくなる男である。(netkeirin特派員)