新山はデビュー当時から注目を集めると、デビュー最速でGIIIを制覇するなど瞬く間にスター街道を駆け上がってきた。22年には競輪祭でGI初優勝を飾り、S級S班へ仲間入り。競輪界屈指の先行力を武器にビッグレースで活躍を見せている。また、過去にはパリ五輪を目指して約3年間(19〜22年)ナショナルチームに所属した経験を持つ。

　初参戦を前に新山は「ナショナルチームを引退してから全くカーボンフレームには乗っていない。乗る機会があるのは地区プロや全プロぐらい」と話し、注目のタイムトライアルでは10秒190(全体2位)とブランクを感じさせない走りを披露。

「上板で一杯だったし、全然タイムが出なかった(苦笑)。ナショナルチーム時代は9秒8ぐらい出ていた。レースでは勝つ競走を。先行？ ここでは単騎なので、展開を見て色々やりたいですね」と意気込みを語った。

　若手選手も新山との対戦を楽しみにしているようで「新山さんとの対戦なんて夢のまた夢(安倍大成)」、「今回は楽しみな気持ちが大きい。新山さんと対戦してみたい。まずは同じ土俵に立てるように(真鍋智寛)」といつもとは違う熱気が検車場にはあふれていた。(アオケイ・八角記者)