直前の欠場があると、記者は選手に、理由を聞くのが慣わし。落車の場合は、それで怪我の具合が分かるし、感冒なら、どんな状態だったか分かる。

　竹田慎一も別府ミッドを欠場していたので聞いてみると「田植えが忙しくて、1本欠場した。だから体調は問題ありません」。

　まさかの“田植え”と言うキーワードが出てきたので、もう少し聞いてみた。

「親父が3年前に亡くなり、それから1人でやっている。広さですか？ 3町だから30反。坪にすると約1万坪。田舎だから土地は安いし坪6000円。それでも、売れれば、かなりの金額ですね(笑)」

　米作作りで有名なのは新潟の関智晴。大規模農家で竹田慎一も見学に行ったとか。

「関君のところの新潟のコシヒカリも美味しいけど、内も黒部の高地なので、かなり美味い。色々とお米について勉強しているけど、北海道のゆめぴりか・ななつぼし・ふっくりんこは最高級米ですね」

　今は稲作名人だが、元々は先行の名人。相手は新人の岡部ジュニアで厳しいが、見せ場は作っていく。(町田洋一)