4節連続Vを狙う渡邉豪大が人気の軸に推された4Rを制したのは、3番手から痛烈に捲った室井蓮太朗だった。渡邉の前を回った高橋綜一郎が前受けから5番手まで引き、室井は逃げた近藤雄太の3番手を難なくゲット。車間を空けて後ろを牽制しながら、勝負どころで一気にスパートした。

　「良かったです。いい展開になってくれた。以前なら焦って最終HSで前に詰めに行っていたけど、必ず勝手に詰まってくるって覚えたんで、冷静に前を終えた。高橋さんが来たら合わせながらだったけど、来なかったので前に追いつくような感じで踏めて最後もしっかりと踏み直せた。焦って踏んだら最後は必ずタレてしまうので」

　3連続優勝を狙った前節の大宮は決勝進出を逃したが、きっちりと修正した。しかも「風がなくて、ずっと向かいを浴びてしまってるようで苦手」と話す小倉バンクで結果を出した。

　「うーん、やっぱり少しでも風がある方がいいです。地元も風が強い小松島だし、向かい風があったら追い風の場所もあるので。そっちの方が駆けやすい。でも決勝に乗れて良かった。しかも、(渡邉)豪大さんが4着になったのもわかったので、ヨシっ！て思いました」

　V獲りへ最大のライバルになりそうな渡邉を準決勝敗退に追い込めたのもプラス材料。今年6度目のVにチャレンジする。(netkeirin特派員)