2025/12/04(木) 16:07 0 1
ラインを組む選手たちには不思議と“相性”というものがある。レースは水物で、人間関係などは横に置いたとしても良い、悪いは成績にそのまま表れる。田中にとって上田尭弥はまさにその最たる存在だ。「競輪選手で一番相性がいい」と胸を張るほどで、実際に田中がほとんど先着している。
この日も上田の力強いカマシに乗ると直線をズブリと抜け出し快勝。8月高知Sの最終日以来、約4か月ぶりの1着とあっては笑いが止まらない。「上田は3年間で13回先着している。もちろん何度も1着を取らせてもらった。ありがたいですよ」と、上田に最敬礼。とはいえ、話をやや大げさに盛っている可能性もあるため、上田にも確認すると「それは事実。着順でいうと1勝13敗ぐらい。今日で14敗になりました。誠さんが付くと何か駆けやすいんですよね」と、苦笑しながらも相性の良さを認めた。
ちなみに、近くにいた荒井崇博に「相性のいい選手はいるか?」と同じ質問をぶつけてみると「いや、そんなのおらんよ。全部抜くけん」と即答。これぞトップ選手の矜持というべきか、聞く選手を間違えた。まさに愚問だった。(netkeirin特派員)
