2024/04/30(火) 10:00 0 5
いわき平競輪場で30日から開催する「日本選手権競輪(GI)」。西武園と大宮で活躍している伝説の場立ち予想屋「木村安記」が地区別展望と注目選手を紹介します。
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4月30日〜6日間に渡って、「第78回日本選手権競輪(GI)」がいわき平競輪場にて開催されます。
GIの中で1番高額な優勝賞金8,200万円と、勝利すれば12月30日、静岡競輪場で行われるKEIRINグランプリの出場権も獲得できる大一番は、ここ数年、絶対王者として君臨してきた脇本雄太に陰りが見え始めた今、チャンスは平等に訪れる横一戦の様相です。
決戦の舞台となるいわき平競輪場は、400mバンクの中でも全国3番目(1番が武雄、2番が弥彦)に直線が長い62.7mになり、500mバンクの宇都宮の63.7mと大差がない直線になります。
おそらくS級トップクラスが衝突する力勝負になると、先行をする選手よりも番手が有利になるし、3番手にも十分チャンスはあり、イエローラインの外を強襲してくるまくりにも魅力はありますよね。
長年、大宮競輪場で一喜一憂してきたので、長走路の方が予想はしやすく『得意である!』と自負しております!
2006年にリニューアルされたいわき平はバンク内で観戦ができるようになっていて、その中では各種イベントが超盛り沢山になり、お一人でも、友人同士、カップル、家族連れ、老若男女、間違いなく誰もが楽しめる6日間になりますので、お時間ある皆さまにはぜひ、空中バンク、と称されるいわき平競輪場に参戦をオススメしたいところです!
年明けから精彩が欠けいた近況は粘り脚を戻すガンバレ新山響平が北日本を引っ張る。ここ1番でこだわりすぎる主導権では地元の御大・佐藤慎太郎を中心に成田和也、和田圭に貢献となるが、向いてない、とか器用じゃないとかなしにして、勝ちにこだわれるかどうか。
先日の西武園記念(ゴールド・ウイング賞)、絶望的な8番手まくりで制した眞杉匠は、ここ一番、力だけでは物語れない特別な何かを完全に手にしている一車。昨年の「オールスター競輪(GI)」での悔しさを必ず晴らす吉田拓矢、弟の吉田有希、小林泰正、佐々木悠葵、橋本瑠偉、坂井洋、長島大介、森田優弥と自力型はとにかく豊富。その中で待ちたいプリンス平原康多の復活劇(個人的な願望込み)。
早々とタイトル奪取で来年のSS復帰を決めた郡司浩平になり番手戦、自力の両面策で深谷知広と上手く前後をやり繰りして他地区をネジ伏せられるまさに充実なる名コンビ。2月の岐阜「全日本選抜競輪(GI)」で表彰台に上り超イチの仲間入りをした北井佑季は当然、別線にとって先行力は脅威になるし、なかなかの組み立て上手でまくりなら大きなことをやってのける可能性アリ。岩本俊介、松井宏佑はここ1番で引き出しならば立派に役割りを果たすし、まくりがツボにハマれば穴で期待できる一発脚。
低迷している昨年のダービー王・山口拳矢だが、直前の西武園記念で挙げた2勝が上昇のキッカケになるのかどうか。正直、頼りがいある若手が不在なので厳しくなりそうな浅井康太だが、立ち回りはシッカリしていて、単騎でもまだやれるし、空いているライン違いの強力自力がいれば、関係なしでそこを目標にして突き抜けを図る。持ち点よりバリキある谷口遼平のカマシ、まくりは推奨したい選手。
残念無念、脇本がなんと欠場。そんな中、やはり輪界イチのスナイパー古性優作が引っ張るカタチになるが、ナショナルチームを離れてまくり一閃でソロソロ結果が欲しい寺崎浩平の役割りは重要にロングスパートなら古性、あるいは山田久徳、三谷竜生、東口善朋、南修二、稲川翔の堅実な中堅が恵まれる展開。
3月の取手「ウィナーズカップ(GII)」の準決勝の落車で左手の指を2本骨折した松浦悠士の状態はいかに?と気になるところだが、その時々で前後入れ換え機敏にやり取りできる盟友・清水裕友が年始から好調継続中なのは大きなプラス要素。さらには町田太我、取鳥雄吾、犬伏湧也の先行力頼りに番手をまわれる選手は確実に優勢。犬伏に関してはこの辺でまくりで牙を剥いてもいいかな、と思うところ。
前走、川崎記念(桜花賞・海老澤清杯)は、郡司浩平、古性、新山響平を相手のV奪取に高価な価値があるニュースター嘉永泰斗になり、当然、今開催の優勝候補に挙がるひとり。時に若手に一泡吹かせるスピードある北津留翼、自在脚とまくり兼備でまだまだ高みを目指せる山田英明&山田庸平の山田兄弟の勝負強さは侮れず。若手の台頭を追いかけるなら、先月の取手ウィナーズカップでファイナルまで進んだ伊藤颯馬と、2場所前に3番手から清水を交わし高知記念(よさこい賞争覇戦)を獲り、前走の別府では犬伏をまくり仕留め優勝した阿部将大は絶対注目。
この豪華なメンツ、さらにはいわき平で先行すると厳しいが、シビアに位置を取れればまくり、追い込みで勝てるチャンスはアリ。昨年8月、西武園オールスター決勝戦の暴走失格は誰よりも本人が1番悔しくて、GI戦線で報われなければならない2024。
強きな捌きには自信があるし、好位あればまくりで勝ち目がある一車。3月の取手ウィナーズカップ予選では南の番手の仕事に助けられて1勝を掴んでいるが、基本的にはこのステージでの逃げきりは難しいので、距離を踏むなら番手が狙い目になる。
前走、四日市、準決勝は落車のアクシデントがアリ決勝戦に進出したカタチだが、2着(中本と同着)とリズム良く少しずつだが上り調子とみる。完調ではないが苦手な冬が過ぎてソロソロやりそうな気配があるので今開催の穴推奨。もちろん逃げれば終わりなのでまくり想定の買い目になる。
いわき平の日本選手権といえば、2022の決勝戦からウマい車券でデビューさせていただいた開催になります。当時、なぜか?初日からではなく決勝戦で初めて予想を投稿するような段取りになっていて、「なぜ、初日からではないんだろうか?」と疑問に感じながら恐る恐るの初投稿は、3連単、8ー9ー7、脇本雄太ー佐藤慎太郎ー守澤太志で決着して、18,320円の大的中で初陣を飾らせていただいた思い出の一作になりました。
日頃、ウマい車券をご購入していただいてる皆様には感謝してもしきれない思いがあります。
僕は一人では生きていけない典型みたいな人間であるので、今後とも関わっていただける方々に支えていただき一生懸命にガンバらせていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします。