太田美穂の機動力が抜けている。S級に復帰する鉄人萩原操に師事して、師弟関係でもあり、親と娘ぐらいの仲の良さでも有名だ。常に積極的に動いており、レースの中心にいる。今節はめぼしい同型が不在で完全優勝を目指したい。やはり、普通開催の地道な活躍がビッグレースへの出場に繋がる。

　太田同様に積極的に駆けるのは石井貴子だ。姉の寛子とはタイプが違うし、常に先行を意識している。当地との相性も良く、1月開催では全部バックを取り、予選1着、準決1着、準優勝と気をはいている。その時も、今回ぐらいのメンバーだったし、3月開催の奈良で優勝。小回りバンクは得意だし、太田より先に仕掛けると面白い。

　次の評価が篠崎新純。多少、自力も持っているが、位置取りのレースで安定した成績を残している。

　何と言っても注目は地元の新人、本多優。ルーキーシリーズでは結果を残せなかったが、本番では違うかもしれない。自転車は未経験で嬬恋高校のスケート部出身だが、アスリートとしての能力は高い。地元のアイドルレーサーとして、これから羽ばたいて行く。