先日、8月にいわき平競輪で行われるGIオールスターのファン投票結果が発表された。皿屋豊が堂々のファン投票20位で2年連続の出場が決まった。昨年は競走得点での出場だっただけに、喜び倍増だろう。

「本当に驚きましたよ。ドリームとオリオン賞を見て、"さすがにいるわけないか(笑)"ってなって、それから下から順に見て行ったんですよね。でもなかなか出てこないから、あぁ甘くないんだなって思った矢先に見つけて！ (勤めていた伊勢)市役所に(投票を)お願いしたわけではないですよ！ (笑)」自身もびっくりの高い順位での選出だったようだ。

「どういうところが支持されてるんでしょうかね。ラインを大切に走っているところなのかな。本当にありがたいですね。格上の選手が自分よりも下にいたりして、恐れ多いです。でも人気先行型というのは恥ずかしい。期待して投票してくれた方々はもちろん、それ以外の方にも20位だなと納得してもらえるような脚力をつけないといけないですね」。

　この向上心もファンの心に刺さっているのだろう。前検日には宿口陽一のGI制覇に刺激を受けて「似たような位置で頑張っていた選手がタイトルを獲って、自分にもチャンスがあるんだと思えた。もっと競走の精度を上げないといけない」と語っていた。今節の初日は前受けから突っ張り先行で逃げ切り。誰も前に出させなかった。二次予選以降は対戦する同型のレベルも一気に上がる。「状態は引き続きいい」と調子はアゲアゲ。1,685票の重みも感じて気分もアゲアゲ。心技体充実の元公務員レーサーが久留米で旋風を起こす。（netkeirin特派員)