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【前橋競輪・ミッドナイト】會田正一「あと少しでG1覇者に…」

2021/06/18(金) 19:30 0 5

前橋ミッドナイト競輪「Kドリームス杯」は18日、二日目を迎える。8レースの準決勝に出走する會田正一に話を聞いた。

一時代を築いた會田正一。南関のマーカーが、しのぎを削っていた時代の選手だ。

 年を取ってきたせいか、最近、昔強かった選手との会話が楽しい。まず、會田正一に記念Vがいくつあるか聞いてみると「記念が前節、後節の旧制度の時が3回。新しい制度になってからも3回獲っている」。

 あの時代は、南関のマーカーがギスギスしていたし、南関同士の競りも当然あった。取材していても楽しかったし、逆にみんな切磋琢磨していた。會田はヨコのマーカーではなかったし、今で言うと東口善朋の立ち位置だったと言えば分かってもらえるだろうか。「脚を溜めて突っ込むのが持ち味だったし、マーカーとしての評価は低かったかも(苦笑)。今になって、高木隆弘さんがヨコの技術は教えたのに!と言っている(笑)。その技術があれば、G1は獲っていたかもね…」。

 やはり、惜しいレースはあったそうで、2000年だから、今から21年前の前橋ドームでの親王牌だ。僕も当然生で見ているし、何となくだが記憶が蘇ってきた。山田裕仁の1着失格で神山雄一郎の優勝だったが、會田は2着に食い込んでいる。「最終2コーナーから激しいレースになり、伏見俊昭君の後ろだったけど、シビアに内に切り込んだ。もちろん、レース後に伏見君に怒られたけど(苦笑)。一瞬、見てからコースに入ったので神山雄一郎さんに、わずか十数センチの差で負けた。中野浩一さんからも“正ちゃん、あれは取れる展開だったよ”と言ってもらえた。あれを獲っていれば、僕の競輪人生も変わっていたかもね」。

 一時代を築いたスターなのは間違いないし、オールドファンなら、一度は會田の車券で良い思いをしたはずだ。51歳になっても若々しいし、踏み出しは甘くなっているが、コース取りの俊敏さとか若手マーカーは見習うべきだ。大きな財産を持っているマーカーの一人だからだ。(町田洋一)

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