2023/12/19(火) 18:30 0 5
伊勢崎彰大は競輪でデビューすぐS級に上がった格上の選手だ。その伊勢崎が来期25年振りにA級となる。
「ずっとA級を走っていない訳だから、正直なところ浦島太郎状態ですよ。1月はあっせんがないので、その期間を準備期間として使うつもり。どんなレースになるかは分からないし、緊張感を持って走らないといけないよね」と前検日に話していた。
地元のPIST6の初日デイの予選では1コースのスタート。他に斬られる可能性もある場所だけに難しいところだった。伊勢崎がとった走りは位置を下げて、本命の原田亮太の後ろに追い上げるというまさに競輪的な動きだった。
「もちろん前で何かしらするっていうのもあったんだけど、PISTって一日に2走するじゃないですか。前で待っている感じだと、斬られないように踏み込んだりして、脚を使わされて、デイだけで一杯になっちゃうんだよね。言葉が悪いかも知れないけど、省エネの走りで追い上げるレースになったんですよ」と説明。
1着ではなかったものの、巧さが光ったレース運びだった。
伊勢崎はあまたいる記者に対しても大変気さくで、分け隔てなく応対する素晴らしい選手。その性格は伊勢崎の周囲にいる人には同様に感じるようで、人と人の繋がりを多く持っている。
「実は今回うれしい事に、近所の知り合いが、自分のレースを見に来てくれているんだよね。しかも、ナイトはナイトで別の知り合いが応援に来てくれる予定なんです。そのためにも後半も頑張るから」とキッパリ。
後半を含めて今シリーズ全体の動きにも注目してみていたい。(アオケイ・真島記者)