来期はS級に昇格して、関東の貴重な先行型になりそうな武田亮。レースを支配する能力に長けており、成績以上の強さと言われている。競走内容が良すぎるせいで優勝は少ないが、先を見据えているので本人は気にしていない。風貌もすでにS級戦士で、将来が楽しみな逸材だ。今節は立川市主催のミッドナイト競輪であり、地元戦のつもりで走る。

　関東で実力的には岩崎大和が番手を主張出来るが、2月開催の当地の落車で長期欠場が続いている。東京同士と言う事で樋口瑛土、あるいは地元中川拓也、準地元の高峰賢治が番手を回るケースも考えられる。

　北日本は三浦雄大の成績が一番良い。捲りを、少し残しているが、基本的に戦法をチェンジした。中村弘之輔、金澤竜二らが勝ち上がれば良いが、ダメなら自分で強気に切り込むしかない。

　南関は2班だが渡邉雅也、夏目新吾の静岡勢。1班にも栗本尚宗がいて機動型は豊富。特に渡邉はS級点の確保のボーダーにいて師匠であり父親の晴智も気にしていた。これをヨコに強いマーカーの鈴木良太がアシストする。その鈴木もタテ脚が冴えており、ヨコだけではないところも見せている。晴智ジュニアの雅也は、4月開催の函館で初優勝。スプリンターの脚質で捲りに拘るレースも多いが、長い距離を踏める様になれば大化けする。

　夏目は練習中の交通事故で1年以上のブランクがあったが完全復活。昭和の匂いがする徹底先行スタイルは、南関のマーカーから絶大なる信頼がある。栗本は自在の戦法で、目標があれば番手を回るタイプだ。地元は中川の他に長岡豪と亀井雅斗の配分があり予選突破を目標にしている。