8月向日町、2日目に落車し左鎖骨を骨折した田村。10月の福井から戦線に戻り、今回が復帰4場所目となる。

　前検日には「(目標選手を)差せる感じがない」と状態面に不安を残しややボヤき気味だったが、いざレースとなれば頼もしく、中川繁樹の先行に乗っかると、するりと抜けだした。

「危なかったですけど何とか結果オーライ(笑)。鎖骨の不安はあったけど僕なりに仕上げてきたので。最高の展開で差せたしいいと思います」

　道中で一旦、中川と連結を外したのはご愛嬌。地元戦に向けて準備をした成果が出た。

「1着を取れたのがうれしいですね。僕はめったに1着を取れないから。(選手になって)8年目でまだ100勝していないんですよ。2、3着は多いんですけど(笑)」と、通算94勝目の重みを噛みしめ、しばし余韻に浸っていた。(netkeirin特派員)