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【PIST6】伊藤信は佐藤佑一の引退に華を添えるVを達成!

2023/11/05(日) 12:15 0 7

千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で「PIST6 Championship」の「サードクォーター」が4日に2日目を終えた。完全優勝を果たした伊藤信に話を聞いた。

完全優勝を果たした伊藤信

 決勝戦は残り1周半手前辺りから伊藤が果敢にスパート。スタート枠順で伊藤の後ろに位置していた安倍大成が、そのままマークする形。タテ脚抜群の安倍の追撃を振り切ったまでは良かったが、最後の最後に皿屋豊が外を強襲。入線順は皿屋に軍配が上がってしまったが、その皿屋が失格。伊藤が繰り上がりとはいえ優勝!

 伊藤は「最後に皿屋さんに行かれたのは分かりました。だから優勝だと思わなかった。結果的に優勝できて良かったですね」と第一声。

「仕掛ける場所は特に決めていなくて、スタート枠順が5番手だったので、どこかしらで動いていかないとなって思っていたくらい。村田が一旦先頭に立ったけど、早く踏むと餌食になると村田も分かっていたから流していましたね。その辺の全体を見る余裕はありました。緩んでいたので仕掛けたけど、一瞬の出が悪くてどうかと思ったけど、その後は(スピードが)乗ってきたのでどうにかなるかなと。ただ(踏む)距離が長くなっていたのでキツかった。後ろの安倍も迫ってきたけど、そこは気持ちで踏んでいました。ただ、さすがに皿屋さんまでは対応できなかったけど」とレースを振り返ってくれた。

左から伊藤信佐藤佑一戸田洋平

 更に順天堂大学自転車部からの同期・佐藤佑一の話題に転じると、心なしか伊藤の目がやや潤みながら「俺と佐藤と戸田洋平で一緒に大学時代を過ごしながら選手になったから色々思うことはありますよ。今だから言えるけど、発走前から感極まりそうでヤバかった。走っている時は競走に集中できていたけど、発走直前まで涙が出そうで。でも、佐藤の引退する時に優勝できて良かった」と心境を明かしてくれながら、何とも言えない安堵の表情。

「遅かれ早かれ引退するものだけど、ちょっと早かったね。大学の時から20年一緒にやってきたから尚更寂しいよ。でも、同じ大学からの戸田洋平も居たし佐藤なりに良いラストを飾れたんじゃないかな。俺ももう涙が出そうなので、落ち着いてからゆっくり佐藤と語らいますよ」と、涙を堪えながら語ってくれた。(アオケイ・渡辺記者)

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