2023/10/22(日) 13:30 0 12
弥彦競輪場の「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」は22日、最終日を開催。5Rの選抜戦に出場した中野慎詞に話を聞いた。
前受けから突っ張り先行でレースを支配した中野慎詞が、山崎芳仁の追撃を振り切って最終日にようやく白星ゲット。そしてこれが、記念すべきGI初勝利となった。しかしレース後は「1着はうれしいけど」と前置きした上で、多くの反省点と課題を挙げた。
「初日から失敗続きで、悔しいを超えて(自分に)ガッカリしていました。特に2日目は誰も来ていないのにホーム前から全開で踏んで最後にタレたし、3日目は簡単に引いてしまい(まくりが)不発になって…。ただ、引きずるのは良くないので、同じミスをしないように今日は集中してレースに臨みました。小さな一歩だけど(反省を生かせて)それは良かったと思います。オールスターから失敗してばかり。これから警戒されることも多くなるかもしれないけど、そんな中でも自分に展開を向かせるようにするのは大事。進化しないと、と思います」
中野の長所は脚力が抜きんでているだけでなく、失敗を分析して今後に生かす頭脳もあるところ。今大会の経験を糧にして必ずさらに強くなることだろう。
「競輪祭では準決勝までいきたい。ただ(準決勝に)そう簡単に上がれるものじゃないのはわかっています。ジャパントラックに参加してから中1日での競輪祭になるけど、自分で選んだ道だし(キツい日程は)言い訳にせずしっかり頑張りたいです!」
競輪祭ではその言葉通り、さらに進化した姿をファンの前で披露してくれるはずだ。(netkeirin特派員)