2023/10/13(金) 22:15 0 6
やや調子を落としていた小笠原光が地元戦で奮起した。初日は人気になっていた藤井侑吾の番手で粘り、山口泰生を捌いて2着に流れ込み。
「当然、藤井さんの番手で粘る作戦も考えていました。最後は迫れたけど踏み直しが凄すぎて抜くまでは難しかったですね」とクレバーな走りで勝ち上がりを決めた。
準決勝は師匠の佐藤友和、地元の内藤宣彦と同じ番組になり「師匠とは前回の最終日も一緒でその時は逃げたけど捲られてしまい共倒れ。今回は迷惑を掛けないように」とやる気は十分だった。
レースは前受けから引いてのジャンカマシ。最後は一杯になり6着に沈んだが佐藤-内藤のワンツーに大きく貢献した。
検車場に引き上げて来て「やっと師匠に1着を取ってもらえた。ようやく肩の荷が下りましたよ」とホッとした表情。
この走りに付けた佐藤は「光の力を信頼していた。いい走りをしてくれました」と弟子の頑張りを称えていた。
3番手の内藤も「話をした時から『2周駆けます!』と言ってくれていたが、相手は捲りタイプだったし『待て待て』と言って引いてのカマシ。ホントに絵に描いた走りをしてくれた」と小笠原を絶賛。
今は97点弱だが、型にはまった時は点数以上のパワーを出せる選手。この動きなら近々格上相手に大穴を提供してくれような気配がある。(アオケイ・松野記者)