2023/09/23(土) 11:15 0 4
タイムトライアルで自己ベストの「10秒234」を計測してからは10秒3〜4台に落ち着いていた市本だが、前回そして今回と10秒5台を計測。
「タイムが出ていた頃の駆け方を忘れて、コース取りも感じるまま。ハロン、迷走中じゃ。マスターズ直前だし、10秒4は出しておきたかった。感触がバチッと噛み合わない」と話し、レースに向けては「展開次第では先行も視野に、自分の順番が来たら仕掛けようと考えてはいる。出し惜しみせずに走りたいね」と気持ちを切り替えた。
自転車競技経験のある市本は「選手を引退する前に思い出づくりに…」とPIST6に挑戦。大ギヤを武器にダイナミックな走りで、若手に負けぬ走りで活躍を見せている。
そして、1年前、市本は世界へ飛び出した。
UCI2022マスターズ世界選手権トラック(ロサンゼルス)に参戦し、スプリント(50〜54歳カテゴリー)で見事、優勝。伊藤信と案浦攻(元競輪選手)もそれぞれのカテゴリーで優勝し、日本人3選手が金メダルに輝く快挙を遂げた。
今年も連覇をかけてマンチェスター大会に参戦。スプリントとタイムトライアルの2種目にエントリー。「連覇? いやいや、思い出づくりです(笑)。でも、ライバルたちが燃えているみたい」と気負うことなく自然体の市本。
「昨年は緊張感が凄かったけどね。周りのサポートや応援に応えなきゃというか、レースまでに怪我なく、とにかく無事にスタートには付かないと、って。今年は自転車文化の根付いたヨーロッパでの開催。そういった場所で走れるのは楽しみだし、皿屋豊君と舛井幹雄君も出場するので、みんなで頑張ってきます。応援して下さい!」と語った。
世界へ挑戦するキッカケとなったPIST6で、弾みをつけて決戦の地・マンチェスターへ乗り込む。(アオケイ・八角記者)