以前からブリヂストンのフレームを使っていた伊藤だが、前回はフレームサイズをMサイズからLサイズに変えて挑んだ。「走ってみないと分からんからね」と言っていたが、結果は1・5・5・4と準決勝には進出したものの、走りはらしくなかった。

「サドルを下げたり、ハンドルとの距離を縮めたりしてみたけど、全然ダメやった。子供が大人の自転車に乗っているようなもんですよ。本当に手に負えんかったですわ」と苦笑いを浮かべながら前回を振り返った。

　そして迎えた今節は元のサイズのフレームを新たに買って挑んだ。ハロン後も前回の悩ましい表情からは一転していたように見えた。

「やっぱり全然ちゃいますね。サドルとハンドル回りはもう少し煮詰めていけば、もっと良くなりそうかな。もしかしたら間に合わん…と思ったけど、間に合って良かったですわ。痛い出費やったけどね(苦笑)」と苦笑いを浮かべながらもホッとした表情を浮かべた。

　前回は直前に熱中症になり、不安を感じながらの部分もあったようだが、「踏み切れている感じがあるし、前回来た時よりもマシやね」と問題はなさそうだ。

　フレームサイズを戻して挑む今節。伊藤は3回連続河端朋之と一緒のあっせんに苦笑いを浮かべる場面もあったが、前走の悔しさを晴らすべく予選からお客さんの期待に応えたい。(アオケイ・宮本記者)