初日は前受けから残り2周半で誘導との車間を空けて突っ張り態勢。ハイペースで2周風を切り逃げ切った。上がり11秒7、ラスト1周は23秒2だった。

「力を出し切ることをメインに走った。初めての中2日でどうなることかと思ったが、普段の練習の方がキツいので。今回は結果より内容で」

　というのも、主導権を握れず捲りも進まなかった前回宇都宮の決勝のことがある。結果は後ろを回った土田武志が後方から直線突っ込んでの優勝ではあったが、「役に立っていない」とよほど悔しかったようだ。

　初日にマークした野間司は「あと2周行っても抜けない」、3番手の山本恵太郎も「突っ張ったあとのスピード、粘りとか体験したことがないくらい」と松崎を評価。

　準決11Rは後ろが土屋壮登、別線は特選で中村隆生を捲った瀬戸晋作と地元で気合一番の菊池翔が相手。決勝並みの激戦を乗り切る。(アオケイ・市川記者)