2023/09/17(日) 22:00 0 2
最後方6コースの田川翔琉と小林史也が上昇し、斬って斬っての展開。残り2周を目掛けて保田浩輔が仕掛けると、後ろの東矢圭吾、徳田匠まで続いて3人で出切る。保田の先行で迎えた最終ホーム、東矢が2番手から冷静に捲って完全優勝を決めた。
レース後、東矢は「久しぶりの優勝を完全優勝で飾れて嬉しい。前のコースの保田君が思っていた以上に早く仕掛けたので、展開が向いた。余裕はあったし、落ち着いて行けました」と会心の笑み。
今シリーズは決勝まで逃げ切り3連発、準決勝では3周逃げ切りと強さを見せつけた。「準決勝の3周逃げは、過去イチで長い距離。逃げ切れたのは自信にはなりましたね」と収穫を得た。
7月にS級に昇級した東矢。同県の先輩・田川いわく「東矢は強い。勢いのある伊藤颯馬も『あのタテ脚はS級で通用する』って言っていた」と若手の台頭が著しい九州の先輩たちからもお墨付きの能力。
「次走は豊橋記念(GIII)。裏開催じゃないフルメンバーのGIIIは初めて。S級S班の選手たちと戦えるように頑張りたいですね」と意気込みを示す。
「(共同通信社で決勝に進んだ)嘉永泰斗さんも決勝に乗りましたしね。あの強さは何なんですかね(笑)。自分も地元の熊本記念(久留米代替)にも呼んでもらえたし、熊本競輪も来年から再開する。モチベーションは上がっています」と心身ともに充実の様子。
東矢圭吾の描く成長曲線はまだまだこれから上昇を見せていく。(アオケイ・八角記者)