園田匠は若かりし頃”単騎の鬼“の異名を取り、どこからともなく直線を突っ込んでくる突破力に定評があった。もちろん、単騎では本命になる事はないため好配当をあちこちで叩きだし、穴党からの喝采を一身に浴びていた。「ああ、ゲリラ戦。元々、得意だったですから」と本人も過去の思い出を振り返りまんざらでもない。

　一次予選は自動番組。西日本スジで太田竜馬の3番手に付ける事もできたが「太田の世話になっているし自動番組じゃないいつものような番組なら付きました。でも今回は自動番組だし、決めなくてもいいかなって思った。ここは自分でやる」と単騎戦を宣言した。

「調子自体上がっているんです。11月の競輪祭に向けて点数をアップさせないと、番組が悪くなる。今から動いておきたい」とこの先を見据えていた。(netkeirin特派員)