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【共同通信社杯予想】自動番組は『自力型がどう闘うのか?』がポイント! 今シリーズの地区別展望も /競輪予想・ウマい車券

2023/09/15(金) 10:00 0 5

青森競輪場で15日に初日を迎えた「共同通信社杯(GII)」。伝説の場立ち予想家・木村安記が攻略ポイントや地区別展望、さらに注目選手を紹介します。
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 青森バンクの特徴のひとつとして、標準的な400バンクではありますが、直線が58.9mで比較的長く、後方からでも外を伸ばしたり、突っ込めたりできるという特徴があります。
 次世代のスーパースター発掘!を期待しての大会になり、普段のビッグレースよりたくさんの若手が出走します。

■『自動番組』の勝つためのポイント

 一次予選、二次予選は選考順位で番組が決まる自動番組になり、何着でも次に勝ち進める初日特選がなく、同地区が何人も揃ってしまったり。格上でも恵まれない組み合わせになってしまったりして、いきなり超混戦になるレースもあり、いつも順当に勝ち進む選手がさっそく敗退してしまう…という場面もあり、なかなか厳しい闘いが繰り広げられます。

 その中で、やはり『自力型がどう闘うのか?』はポイントになります。
 いつもは先行するけど後ろは他地区だから勝ちにこだわるとか、普段なら後ろをまわることない選手がマークでも、格上だったり、仕事をしっかりしてくれる1車ならバッチリ逃げるというように、ラインの長さや組み合わせで前を走る選手がさらに積極的に闘うか、勝利だけを目指すかを見極める必要があります。
 もちろん、追い込み型が前を残さず踏みすぎてひたすら1着を狙う、というパターンもあるかもしれません。

■地区別展望

(photo by Shimajoe)

【北日本】S級S班が4名も揃ったスター揃い

 地元地区から自力疾走で悲願の地元Vだけを狙うのは新山響平になるが、ここ一番で新田祐大と連係の時にどういう走りをするのか。5月の平塚ダービー(日本選手権競輪)で落車をして頚椎骨折の重傷を負い苦戦が続いていた守澤太志は、前走立川記念で復調を魅せた。
 若手ではダッシュ力ある嵯峨昇喜郎が北日本の先輩の前で披露する積極策を期待。もちろん今日までの北日本を支えてきた新田祐大佐藤慎太郎の活躍は見逃せないところ。

【関東】確実に進む世代交代

 8月の西武園競輪オールスター競輪(GI)」でGI初制覇。さらなる活躍を誓い、やはりすべてを気っ風よく引っ張り、勝てる逃げ脚は今、日本一、関東のニューリーダー眞杉匠が中心
 同じく西武園オールスターでバリキある先行力を披露して、魅せ場をつくった吉田有希はこれから間違いなく躍進する秘密兵器。直前の立川記念(鳳凰賞典レース)で仕上がり抜群だった佐々木悠葵、近況イマイチだが関東の中核・坂井洋はスピードあるまくりで闘い、勝負どころでゴールデンシート・眞杉の番手で絶好の展開を迎える。  当然、まだやり残したことがあり、まだやれるのは、ドン底を脱して戻してきている感ある、プリンス平原康多はまだまだ関東の総大将。

【南関】マーク屋が手薄もネジ伏せる自力選手

 ちょっとチグハグだが、やはり頼りになるのは自力でも番手でも郡司浩平。ここぞのシーンで深谷知広と力を合わせれば、別線をネジ伏せることができる好連係。8月、向日町(平安賞)で記念初制覇を達成した、絶対的に信用できる北井佑季の先行力は他地区にとっては超脅威

【中部】相変わらずの駒不足も

 5月に平塚でダービー王の座を掴んだ山口拳矢がひとり奮闘。まだ、ビッグレース獲得をあきらめてない浅井康太だが、どれだけ番組に恵まれるかどうか。若い力に期待するなら、志田龍星のカマシ、まくりになる。

【近畿】脇本がいなくても役者揃い

 脇本雄太の欠場は痛いが、古性優作は自力でも勝てる輪界ナンバーワンのオールラウンダー。ナショナルチームで脚力を磨く寺崎浩平は近畿の先頭で確実に貢献するし、ファイナルまでたどり着ける脚力の持ち主。
 マーク陣も村上博幸稲川翔南修二と援軍は豊富。

【中四国】戦力ケタ違いに充実

 長距離を踏める選手が一番、存在するのが中四国町田太我の長打力はこの上ない超戦力。太田竜馬取鳥雄吾はライン貢献の走り、勝つ走りをしっかり分けての自力勝負。ビッグ制覇は夢ではないスピード&パワーを備えるのが犬伏湧也。そのすべてを司るのが清水裕友になり、松浦悠士不在の中で力ある後輩が勝ち上がれば、それを目標にできるのは絶対的に優勢。

【九州】若手とベテランの融合

 タイトルホルダーへ確実に近づいているのがニュースター嘉永泰斗自分で仕留められるし、もちろん楽に進められる番手のレース。ムラはあるがナショナルチーム・山崎賢人の一周ドカンはライン連独占に希望が持てる。
 勝ちにこだわる組み立てならば伊藤旭伊藤颯馬のダブル伊藤は必ず今後、大きいことをやってのける選手。負けん気の強い若手を束ねるのが山田英明山田庸平の山田兄弟になり、距離を踏んでもらえるなら突き抜ける直線勝負。

■推奨選手

伊藤颯馬(24歳・沖縄=115期)

伊藤颯馬(撮影:北山宏一)

 まくりがメインになるが、時に思いきって一周駆けて強気に闘い、シッカリ位置にもこだわり組みたてもウマい。

 8月の西武園オールスター、二次予選では、伊藤旭の番手のレースだったが、宿口陽一の失格になるくらいのブロックを喰らい、完全に終わってしまう展開だったが、こらえて自らまくった脚は間違いなくこの先にデカいことをやり遂げる可能性が高い1車。
 若手の登竜門と位置づけられている今大会で巻き起こす旋風に期待。


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