2023/09/10(日) 09:15 0 2
前期S級の実績はダテではなく、充実の連勝で勝ち上がってきた。準決は赤板からの奇襲気味のカマシがズバリと決まり、2周をしっかりもがき切った。値打ちある運びを本人は「2車だったし早目なら出してくれるだろうって判断。イチかバチかでしたよ。ダメなら合されておしまい。とにかく一回、切らないと始まらないですから」と涼しい顔で振り返った。
その後は緩急付けた先行テクニックを発揮し、中団を併走にさせて別線に脚を使わせるなどクレバーな動きで駆使して末脚も確かだった。
決勝は初日特選と同じく長井妙樹-大矢将大を背にした自力戦。同じく初日に対戦した栗山俊介、田頭寛之もおり「栗山さんがまた一緒か。あの人、ヒジじゃなくてアゴで引っかけてくるからなあ(笑)」と仲良しの栗山を激しいアプローチでけん制し、栗山を見つけると「あ、栗山さん! 単騎なら、先まくりお願いします!」と言いたい放題だった。
そうはじゃれあったものの、もちろんレースとなればガチンコ勝負。栗山も「チェーンを替えて上積みを図ります」と集中しており、田頭や単騎で戦う高本和也もおり見所ある激突勝負が見られそうだ。(netkeirin特派員)