松崎にとって今シリーズはA級2班へ特別昇班して一発目。
「前走の伊東が終わってすぐに追加の連絡がきた。本デビューは立川だし、デビューしてから初めての地元戦です。直前はいつも通り練習してきて、状態面も変わらないと思う。(A級1・2班戦に向けて)先輩たちから色々と話を聞いたけど、走ってみないとイメージが湧かないですね」と話す。

　また「師匠(須賀和彦)からも、今は勝つことよりも学ぶ期間だと言われているし、しっかり自力で学びたい。毎レース、少しでも得られるものがあれば」とレベルアップに向けて貪欲だ。

　若手の台頭が著しい関東だが、描くビジョンを聞くと「自力がメインだけど、理想の選手像は弱点のない選手。(吉田)拓矢さんみたいになりたい」と関東のエース『吉田拓矢』の名をあげた。

　自転車の名門・取手一高出身の松崎。吉田も同校出身で、同級生には朝倉智仁や小畑勝広がいる。「やっぱり朝倉たちの活躍は刺激になるし、早く上のステージで一緒に走れるように頑張りたいですね」と飛躍を目指す。

　養成所では、年に3回行われる記録会で全てA評価を獲得。スピード、持久力ともに優れており、総合力の高さがうかがえる。A級戦初陣は頼もしい同県の先輩・山崎悟が付くし、持ち前の先行力を発揮して地元ワンツーを決めたい。(アオケイ・八角記者)