2023/07/17(月) 18:45 0 10
神澤は5月の立川開催で落車。今まで何度か落車は経験しているようだが、今回の落車は約1か月自転車に乗れず苦戦を要した。
「骨を折ったりはなく打撲程度でした。ただ、いつも落車するときは『落ちる!』と思って落ちるけど、この時は落ちるなんて思わなかった。身構えられなかったですね。後ろを巻き込んで迷惑を掛けてしまったのもあるけど、その時の映像は怖くて見返せていないんです」と話す。
先月から復帰したが、一走目は恐怖心だけでレースが終わってしまったという。“このままじゃ辞めるしかないかも”と思うほどだったようだが、その後は先輩に涙を流しながらつらい気持ちを吐き出した事で2日目を走り切る事が出来た。
落車といえば、神澤の師匠でもあり先日惜しくも代謝となってしまった大河原和彦。大河原は落車をきっかけに点数を下げてしまったのだ。
それについては「大河原さんは凄いんです。落車をしてもすぐにレースに出ちゃうので。私にとっては神様みたいな感じですよ。大河原さんは残念だったけど、この間送別会をしてきました」。寂しそうな表情を浮かべながらも師匠からは「すぐには上がらない。何事もコツコツだよ」と言われたようで気持ちも入っているようだ。
今期はまだ始まったばかりだが、神澤の競走得点は2期続けて47点を切っており、代謝争いでは油断できない状況だ。
「自分はこのまま終わるわけにはいかない。天国の父からは『やるからには頂点を目指せ』とも言われたので。落ちるところまで落ちたし、あとは上げていくだけです!」と話す眼差しは真剣そのもの。今期は始まったばかりだし、ここから巻き返しを図っていく。(アオケイ・宮本記者)