アプリ限定 2023/07/16(日) 23:00 0 14
函館競輪「サマーナイトフェスティバル(G2)」はいよいよ17日に決勝戦を行う。発表された車番とコメントから、過去3年分のG2戦績と位置別データを分析した。真夏の夜の熱戦を制し、「夜王」の称号を手にするのは誰だ!?
▶︎決勝の出走表
まずは過去3年のG2決勝での成績を比較してみよう。
この3年で最も多くG2決勝に乗っているのは、松浦悠士の7回。次点が4回の新田祐大だが、新田は4回とも確定板を逃しており、今回の決勝メンバーのうち直近3年でG2決勝で連対しているのは松浦と脇本雄太、山口拳矢、平原康多の4人だけである。
優勝回数が多いのも松浦で、その他は2021年の共同通信社杯を勝った山口のみ。佐々木悠葵と松井宏佑は初のG2決勝に臨む(※ヤンググランプリは除く)。
過去3年のG2決勝成績
選手名 | 回数 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|
脇本雄太 | 3 | 0.0% | 33.3% | 33.3% |
松浦悠士 | 7 | 42.9% | 71.4% | 85.7% |
新田祐大 | 4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
佐々木悠葵 | 0 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
山田英明 | 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
神山拓弥 | 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
松井宏佑 | 0 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
山口拳矢 | 2 | 50.0% | 100.0% | 100.0% |
平原康多 | 2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
圧倒的な強さで連勝している脇本だが、G2決勝の戦績はパッとしない。サマーナイト3連覇がかかり、直近のG2「ウィナーズカップ」も優勝している松浦が本命となるだろうか。
次に16日に発表されたコメントをもとに、各選手の位置別成績を表にまとめた。
今回のサマーナイトフェスティバルの決勝は新田祐大、松井宏佑、山口拳矢の3選手が単騎を選択している。この3名の単騎成績は極端だ。
山口は5月の日本選手権競輪決勝を単騎で制したように単騎成績は悪くなく、勝負強いイメージがあるだろう。実際単騎のレースは多く、26走して14勝という結果だ。
一方で新田の単騎成績はいまひとつ。11走して3度1着があるものの、11回が着外だ。3連対率は5割を切り、単騎以外のレースの成績を大きく下回る。
過去3年の位置別成績
選手名 | 位置 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|
脇本雄太 | 先頭 | 71.8% | 82.9% | 84.6% |
松浦悠士 | 番手 | 43.3% | 71.1% | 78.9% |
新田祐大 | 単騎 | 27.3% | 36.4% | 45.5% |
佐々木悠葵 | 先頭 | 39.6% | 55.9% | 67.1% |
山田英明 | 3番手 以降 | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
神山拓弥 | 3番手 以降 | 4.9% | 14.6% | 46.3% |
松井宏佑 | 単騎 | 80.0% | 80.0% | 100.0% |
山口拳矢 | 単騎 | 53.8% | 57.7% | 69.2% |
平原康多 | 番手 | 48.4% | 64.3% | 70.6% |
不気味なのが松井である。単騎のレースは5走と少ないが、4走で1着を取っている。もう1走でも3着に入っており、3連対率は驚異の100%だ。
高松宮記念杯競輪でも決勝に進出し、直近のF1開催では2連続完全優勝。好調を維持している松井の“一発”には注目したいところだ。
なお、決勝で自力のコメントを出している選手で、過去3年以内に競りのデータがあるのは脇本雄太、新田祐大、佐々木悠葵。成績は以下の通りとなっている。
選手名 | 位置 | 回数 | 勝率 | 2連対率 | 3連対率 |
---|---|---|---|---|---|
脇本雄太 | 競り | 2 | 100% | 100% | 100% |
新田祐大 | 競り | 1 | 100% | 100% | 100% |
佐々木悠葵 | 競り | 1 | 0.0% | 0.0% | 100% |
いかがだろうか? いよいよ17日、優勝者が決まる。競輪ファンの方はもちろんのこと、初心者の方もぜひ気になる選手から車券を買ってみてほしい。