2023/07/01(土) 13:30 0 29
前橋競輪場の「開設73周年記念・三山王冠争奪戦(GIII)」は1日、3日目を迎えた。2日目の落車で負傷欠場になった坂口晃輔に話を聞いた。(町田洋一)
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2日目の二次予選。S班の佐藤慎太郎と何度もガツン、ガツンと競り合い、落車負傷した坂口晃輔。病院に1日入院して、競輪場に荷物を取りに来ていたが、マーク屋として坂口晃輔らしい走りだった。
「幸い、怪我は打撲程度。権利を考えれば小松崎さんと慎太郎さんを2車行かせて良かったと思う。だけど“自分の流儀”に反するというか、ヨコの忖度はしたくなかった。2車行かせると自分にはチャンスがあるけど、前の谷口遼平君と後ろの松尾透さんはチャンスがなくなる。一番前を止めるか、番手を止めれば、ライン3人にチャンスが出て来るので」
今の競輪は、この考えは時流に乗らないが、坂口晃輔が考える“競輪道”はもっと評価されても良い。
「慎太郎さんのTシャツは身につけているし、慎太郎さんのことも“リスペクト”している。だけど、レースは別という気持ち。超一流の威圧感と、当たった時の重たさ、競りのテクニックはすごいものがあった。もう1回、3角で飛ばしに行こうと思った瞬間にヒジかなにかが入り落車してしまった。あそこで受けることができれば慎太郎さんは失格にならなかったし、そこは申し訳ない」